FIAT全車体感シリーズvol.2『Panda(パンダ)』

角がとれた四角「スクワークル」を用いたデザインにほっこり

前回の『500(チンクエチェント)』に続き、第2弾は『Panda(パンダ)』に試乗してきました。

40代終盤のおじさん(私)は20代前半の頃、カクカクしていた初代に憧れていたものでした。いつか中古を買いたいなって。

だからというワケではないですが、同じジウジアーロ作といわれている初代『マーチ』も好きでした(私の初めての愛車。兄のお古)。

今見てもかっこいいなぁ。初代パンダもマッチのマーチも。

でもって3代目となる現行『Panda』はどんなクルマなのでしょうか。


外観や室内のいたるところに角がとれた四角、FIATいわく「スクワークル」を採用。スクエアとサークルを融合した言葉なのかな?

プラスチックの素材感が大衆車的ですが、ヘタに高級感を演出しないところにむしろ好感が持てます。

ドアポケットや助手席側の収納スペースなどは深さがあって実用的。

ドライバーズシートに座ってみたら、腿の裏にクッションの厚みと弾力を感じました。座り心地が良いですし、長時間運転の際には疲労防止につながりそう。

運転席に座りながら後席の窓を開けようとパワーウインドーのスイッチを探したけど…ない。

あれ?と思って後席ドアを開けてみたら、なんと手動式。思わず「懐かしい…」とつぶやいてしまいました。今や逆に新鮮でほっこり。

国産車なら不満に思うユーザーもいるかもしれませんが、そこはイタリアの国民車。

むしろ個性と思えるし、実用性や快適性、経済性を重視している方は、そもそもメインターゲットじゃないでしょうからね。

ちなみに『500』が4人乗りなのに対して、『Panda』は5人乗り。よって後席は3人。

横幅はそこそこだけどシートの座り心地は前席同様やわらか。

荷室に広さはご覧の通り。

 

ブロロロローン! ツインエア独特の響きと振動が気持ちいい!

さて、ドライブへ出掛けようと再び運転席へ。足元は左足の置き場が少し狭いかなと思ったけど、たいしたことじゃないです。

搭載されるエンジンは、875cc・2気筒のツインターボ。いわゆる「ツインエア」。

低回転から「ブロロロローン!」とドライバーの気持ちを盛り上げてくれ、国産コンパクトとは明らかに異なる独特の味わい。そしてわずか1900回転で最大トルクを発生。

パワーはわずか85psだけど、エンジンの魅力を持て余すことなく味わえるので、むしろそれがいい感じです。

デュアルロジックトランスミションは、ほとんどのシーンをMTモードで楽しみました。ここはVol.1の『500』編の試乗で学習済み。

ATモードだとシフトアップが早いですもんね(燃費のためには良いんだけど)。

プラットフォームを『500』と共有しているだけあって、ドライブフィールは似ています。

ボディ剛性の高さは最新のクルマほどではないですが、心地よく揺れる弾性のある乗り味に“運転している”ことを実感できます。

40km/h程度でのんびりドライブしていても楽しく感じるのはなぜだろう。。。

ホイールベースはわずか2300mm。個人的に好きだったサイバー型の『CR-X』と全く同じ。小さな曲がり角でもクルリと向きを変えて扱いやすさ抜群!

また、ブレーキの利きも十分。試乗後、社用車(軽自動車)に乗り換えたとき、ペダルの踏量に対する制動力が弱く感じられたほどです。

ちなみに安全装備については、意外に(といっては失礼なのですが)しっかりしていました。

6つのエアバッグやシティブレーキコントロール(衝突軽減軽減ブレーキ)や、ヒルホールドシステム付き「ESC」(エレクトリック スタビリティ コントロール)をはじめ多数採用。

それもオプションではなく標準装備。

このほか「TPMS」(タイヤ空気圧モニタリングシステム)や「FPS」(火災防止装置)など、国産コンパクトではあまり聞かない装備も採用しています。

というわけで今回の試乗で、ほっこりする癒しのあるデザインとツインエアの楽しさ、そして日常での実用性や安全性を確認できました。

ちなみに現在、全国限定90台の『Panda Comfort(パンダ コンフォート)』を発売中。

フルオートエアコンやシートヒーター、リアパーキングセンサーなどの快適装備を採用しているそうです。

気になる方はフィアット/アバルト新潟ショールームへ。


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