全長5.6mのロングボディと高い走破性で唯一無二の存在感|ジープ『グラディエーター』試乗記

先日、月刊にいがたの誌面を通じて、ジープ『グラディエーター』に乗る機会があったので、試乗記をお届けします。そういえばピックアップトラックを運転するのは初めてです。


▲試乗車はジープ新潟さんからお借りしました

「ピックアップトラック」とは、キャビンに開放式の荷台を有するボディタイプの車両のこと。海外の映画やドラマなどで見ることはよくありますが、新潟の街中で見ることは結構少ないですよね。


▲ジープ新潟の田村さんと記念撮影。このポーズ、なんの意味か分かる?

全長は5,600mmと長い! 国産ミニバンがおおよそ4,500mm前後で、大きなタイプでもほとんどが5,000mm未満。トヨタ『センチュリー』でさえ5,335mmだから、それよりさらに長いです。

ホイールベース(前輪の中心から後輪の中心までの長さ)だけで3,490mmと、軽自動車の全長(3,400mm)よりも長いです。

すごい迫力ですし、なによりジープっぽさ全開でかっこいい。悪路での力強い走りに対応するマッドテレーンタイヤはビジュアル面でも効果的。ラギットで独特の存在感です。

ホイールをよく見るとみるジープのイラストを発見! さりげなくおしゃれですね。

真正面から見るとジープ伝統の7スロットグリルをはじめ、ほぼ『ラングラー』。走行中、バックミラーを見て「ラングラーか」って思ったけど、追い越されたとにき「グラディエーターか~い!」となるクルマ好き、多いでしょうね。

さて、続いては室内をチェック。まずは運転席まわり。

黒をベースにインパネまわりやシートのステッチなど随所に配された赤がアクセントになっていて、無骨さを感じさせつつ、モダンで上質な雰囲気にまとめられています。

スマートフォンの接続も可能なオーディオナビをはじめ、サブウーハー付アルパイン製プレミアムスピーカー、レザーシート、前席シートヒーターなど快適装備も充実。

後席は3名の乗⾞スペースに加え、リアシートの背後やシート下に収納スペースを設定するなど、日常の使い勝手が高められています。

そして荷台部分をチェック。よく見ると表面がザラザラしてますが、防傷・防サビのコーティングが施されているそうです。

最大積載量は250kg。サーフィンやMTBはもちろん、モトクロスバイクなど、ガンガン積載できるので夢が膨らみますね。

ちなみに今回、 AIRMANスケートパークで撮影してきましたが、スケートを趣味にする方からも『グラディエーター』は人気だそうです。

ひと通り内外装をチェックしたら、いよいよ試乗へ。『グラディエーター』には3.6ℓV6エンジンが搭載されています。

ジープの代表的車種『ラングラー』の国内カタログモデルが2ℓ直4ターボエンジンなので、現在日本に導入されているラインナップのなかでは最大の排気量です。これだけでも貴重ですね。

というわけで新潟バイパス桜木インターの一角にあるショールームを出発して新潟バイパスへ。走り始めて気づきましたが窓全開でドライブしてました。スイッチどこ?とあたふた。ドア側にはない!…と思ったらココ(↓)にありました。

街中なので二駆でドライブ。分厚いトルクが車体を前へ押し出します。ハンドリングはおおらかで、目線が高いこともあって開放的。まるで新潟バイパスがアメリカのハイウェイのよう(笑)。目の前を走るミニバン『アルファード』が、まるでコンパクトミニバンの『ルーミー』のように感じられました。

三車線の左側車線を周囲のペースに合わせてゆったりドライブしているだけで気持ちいいです。そしてガッチリとした骨格が乗員を守ってくれる感じが伝わってきます。

意外で驚いたのが扱いやすさ。ホイールベースが長いので駐車場に停める際にちょっと苦労するかな? と思っていましたが、タイヤの切れ角が大きく、予想以上に小回りが利いて停めやすかったです。

また、ジープといえば本格的な走破性が特徴ですが、日本導入車はジープ最強のオフロード性能を誇る『ルビコン』仕様。

前後デフロック機構をはじめ、悪路⾛⾏時にサスペンションストローク量を増加させる電⼦制御式フロント・スウェイバー・ディスコネクトシステム、さらに極低速⾛⾏を可能にする専用ローギア付ロックトラックフルタイム4×4システムなど、数々の専用装備を採用しています。

雪道や悪路などでも緊張せず落ち着いた走りが楽しめそうです。

なお、今回は試しませんでしたが、ルーフを取り外してフルオープントップにすることもできます。天候が良ければ気持ちよくオープンドライブできますね。

『グラディエーター』はオンオフ問わず使える、全天候型の頼れる一台でした。オーナーになったら新しい趣味を始めたくなって、生き方や人生観が大きく変わるかもしれませんね。

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