日産『セレナ』新潟-五泉間 試乗記|強風でも阿賀野川河川敷沿いの道をスイスイ

 

 

新潟市文化財 旧小澤家住宅前のストリートにて

2022年11末にフルモデルチェンジされ、12月下旬にガソリン2WDモデルから販売がスタートした日産『セレナ』。1.4ℓ専用エンジンを搭載する第2世代「e-POWER」搭載車と、2.0ℓガソリンモデルが設定されています。

今回は、新潟日産モーター「は~とぴあ五泉」さんに用意されていた2.0ℓガソリンモデルのトップグレード『ハイウェイスターV』(2WD)に試乗させてもらいました。

まず、実物を前にすると、より上質でモダンに生まれ変わったデザインが印象的です。とくにフロントマスクに迫力があり、兄貴的存在の『エルグランド』に負けず劣らずといった顔つき。

また、すべてのランプがLED化されましたが、それが美しいスタイルにも影響しています。

運転席に座ってみると、まず開放感に驚きました。

インパネの出っ張りがなく、両サイドの窓ガラスが大きいので見晴らしがすこぶるよいです。これは気持ちよく運転できそう!!

現行のホンダ『フィット』もそうなので、今後ファミリーカーってインパネの出っ張りナシが流れのひとつとして定着していくのかな?

また、運転席と助手席の通過スペースが先代モデルから120ミリ拡大したそうですが、これにより左右間や後席への移動がよりスムーズになりました。

悪天候や狭い駐車場での乗り降りの際、助手席からサッと降りることができてよいですね。

そして二列目はスペースに余裕があって、シートのスライド量もた~っぷり! 子どもの着替えも余裕ですし、三列目への移動もスムーズです。

ちなみにシートの素材は、高級感とともに使い勝手も考えられており、子どもがお菓子やジュースをこぼしても、拭き取りやすくてなっています。

子どもが降りたあとの掃除、とくにシートの縫い目や隙間にお菓子のかすが落ちていたりすると超面倒(笑)。このシートならラクに掃除ができそうでありがたい。

そして三列目は大人が座っても十分なほどゆとりがあります。

外光がたっぷり射し込んで明るいですし、ドリンクホルダーを左右に2個ずつ完備しています。ここは子どもたちの特等席になりそうですね。

もちろん三列目シートを畳めば豊富な積載スペースに。

そして『セレナ』の便利装備といえば、バックドア全体を開けずに荷物の出し入れができるデュアルバックドアもその一つ。

今回のモデルチェンジで開口時のサイズを見直し、より狭いスペースでも使用できるようになりました。シーンによって使い分けできるので便利です。

また、両手がふさがっているとき、クルマの下に足先をサッと入れてドアを開閉できるハンズフリーオートスライドドアは、センサー感度を向上させました。

そのほかスマートフォンや財布などを置ける小物スペースの確保やUSBの設定など、車内を快適に過ごせる工夫が随所に見られます。

静かで安定感抜群! デザイン同様走りも上質

今回は「月刊にいがた3月号」の取材も兼ねており、「は~とぴあ五泉」を出発し、新潟市中央区古町にある「新潟市文化財 旧小澤家住宅」までを往復ドライブしました。

まず出発しようとシフトを見ると…ボタンだ。日産初となるスイッチタイプの電制シフトを採用したそうです。スッキリとした見た目で分かりやすいですね。

R(リバース)ボタンにはわずかに凸があり、運転中に目線をしっかりスイッチに向けなくても指で触って分かるための配慮だと思いました。


▲「R」のところに凸(光が反射しているところ)があるので運転中、チラ見しての手触りで操作できました

強風だとステアリングがとられそうになることもある阿賀野川の河川敷沿い(新潟村松三川線)をルートに選んだのですが、安定感抜群!

ちなみに、この道、圧雪でテロンテロンだとホントに怖いですよね。右に滑っても落下、左に滑っても落下ですもんね。

(話を戻して)新型『セレナ』は高剛性サスペンションと高剛性ステアリングの採用により、操縦安定性を向上させ、車体のふらつきを抑えたそうです。確かに見晴らしのよさも相まって、気持ちよくドライブできました。

さらに、車体の揺れの伝達を抑える新開発シートの採用もあり、車酔いにつながる頭の揺れを抑制しているそうです。酔いやすい人にはうれしいですね。

昨今の子どもは車内でゲームをやったり、スマホで動画を観ていたりするので、これはいいかもね(車内でゲームやスマホばかりやっているのが良いか悪いかはおいといて)。

そして室内はとっても静か。思わず「さすがe-POWER…いやコレ、ガソリン車だわ」と脳内で独り言を言ってしまったほど。先代よりも格段に快適な室内空間となっています。

試乗車はスタッドレスタイヤだったので、普通タイヤならロードノイズが少なくてもっと静かなはず。

また、アクセルペダルだけで車速を自在にコントロールできる「e-Pedal Step」の操作性も向上させました。

今回試乗した車両を含め、先進運転支援システム「プロパイロット」は全車標準装備しています。

最上級グレード『e-POWER ルキシオン』には、長距離運転の負担軽減や衝突回避アシストなどが進化した「プロパイロット2.0」を採用しました。県外など高速道路を使ったドライブをより快適にしてくれるはずです。

なお、e-POWER車には、100V AC電源(1500W)をオプション装備しており、アウトドアにおける家電製品の稼働や、災害時等の非常用電源として使えます。

今回試乗車をお借りした「は~とぴあ五泉」の小林店長にお話をお伺いしたところ、快適なカーライフや万一の際を考えると、NissanConnect サービスにも注目してほしいとのことでした。

乗る前からエアコンを操作できたり、運転中の急病やあおり運転被害などの緊急時にオペレータに接続できたり、車両故障の際に対応してくれたり、さまざまな機能があるそうです。

確かに家族で乗ることが多いクルマだからこそ、あったら安心なサービスですね。

なお、新型『セレナ』のボディカラーは、2トーン4色とモノトーン10色の全14色をラインアップ。たくさんの中から選べるのはうれしいですね。ご夫婦の場合、最終決定権は奥さんが握っていたりしますもんね。

広さと使いやすさ、快適性と安全性が大きく進化した新型『セレナ』。ミニバンを探している方は、新潟日産モーター「は~とぴあ」各店でチェックしてみてください。

今回は2.0ℓエンジン搭載のガソリン車でしたが、1.4ℓ専用エンジンを搭載する第2世代「e-POWER」搭載車も気になるところ。

パワフルで気持ち良い加速や静粛性が大きく進化したそうなので、機会を改めて試乗し、その違いを体感してみたいと思いました。

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