2022年5月27日に発売されたホンダの新型ミニバン『ステップワゴン』に試乗してきました。
6代目となる今回は『AIR(エアー)』と『SPADA(スパーダ)』の2つのタイプを設定。ホンダカーズ新潟中央 近江店さんからお借りした試乗車は、ハイブリッドモデルの『ステップワゴン e:HEV スパーダ(FF/7人乗り)』です。
まずはデザインから。
近年のミニバンは、いかつい系のフロントマスクが主流でしたけど、その流れとは異なりクリーンでシンプルなデザインになりました。なおかつスタイル全体にカタマリ感があります。
さらに『スパーダ』の場合、重厚なフロントグリルとボディ下端全周に配置したメッキのモールによって、力強く品格ある佇まいを表現。
キラキラしすぎない、さりげないメッキモールがボディ全体に水平基調の安定感をもたらしています。
運転席は視野の高さに加え、大きな窓によりとても開放的。
インパネまわりは整理知れたデザインが心地よく、11.4インチのホンダコネクトナビは画面大きくて使いやすそう。
そしてミニバンの本領発揮の2~3列目をチェック!
今回試乗した7人乗りタイプは、2列目シートが前後にロングスライドするだけでなく、左右にもスライド可能。着替えや3列目への移動など用途に応じたシートアレンジが可能です。
また、試乗車はオットマンを採用していました。これは長距離移動はありがたい! ふくらはぎや脚全体がラクなんですよね。
そして3列目へ。広さはもちろん、シートの着座位置を高くしてシートクッションに厚みを持たせているので快適。
3列目のわりに窓も大きく、エアコンの吹き出し口もあり、子どもたちが座りたがりそう。
また、室内を広く使用できる床下収納を採用しているので、3列目シート使用時の荷室の積載性も良好です。子供が遊ぶボールとかを置いても、バックドアを開けた瞬間にこぼれ落ちることがなさそう。
ちなみに3列目シートを引き出す様子は、子どもの頃大好きだった巨大ロボットヒーロー「大鉄人17(ワンセブン)」が、悪役の前に登場するシーンを彷彿とさせます。なんだかワクワク(笑)
1~3列目まで、どの席も快適に過ごせる居住性。資料によると“ホンダ史上最大の広さ”なんだそうです。
初代のような箱感が心地よく、パッケージに関しても原点回帰を感じさせます。
今はなき『オデッセイ』とのホンダ2大ミニバン時代、やっぱり『ステップワゴン』は天井が高い箱感が“らしさ”だったと思います。
また、荷室の開口部地上高は53cmと低いので荷物の出し入れもスムーズ。パワーテールゲート(タイプ別設定)で開く角度を任意に設定できるので、スーパーの駐車場など狭いところでも安心。
さて、注目の走りをチェック!
試乗車はHonda独自の2モーターハイブリッドシステム、e:HEVを搭載するモデルでしたが、低速からスーッと静かに、なめらかに加速しました。
『フリード』のご先祖様『モビリオ』のような路面電車的移動感もあり、ソフトな乗り心地で安定感も抜群。味付けを含めて「シトロエンのよう」とはさすがに言い過ぎかもしれないけど。路面の細かい凹凸が気にならないフィールです。
ロングホイールベースや拡大されたトレッドによる恩恵もありそうです。直進時・旋回時ともに安定性が高いです。
途中頻繁にEVモードになりましたが、走行中、エンジンの作動音や振動はまったくと言っていいほどしませんでした。
ちなみにクルマ好きとしては、1.5ℓ直噴VTEC TURBOエンジン搭載のガソリンモデルの走りが気になります。
メーカー資料には「先代モデルに対し、エキゾーストポートやタービンなどの改良によりターボチャージャーの応答性を向上させ、爽快な加速」と明記。
燃費より走りの楽しさを求めるパパさんはこっちなのかな? 車両代も安いし、「うちの場合なら、10年乗ってもハイブリッドと差額代が取れないよ」とか言えば、奥様を説得できるかもね。
ちなみに室内でいえば、水平基調なデザインにすることで乗り物酔いを起こしにくくしているとか。ヤングファミリー層の場合、子供たちは3列目に乗りたがることが多いので、これはうれしい配慮ですね。
思わず、初代『ステップワゴン』のテレビCMのキャッチコピー『こどもといっしょにどこいこう。』を思い出しました。
クルマよりも、まず人ありきを感じさせるモデルチェンジ。もちろん『ホンダ センシング』を標準装備するなど、大切な人を守る装備もさらに進化しています。
家族の思い出づくりの良き相棒になりそうですね。
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