トヨタを代表するコンパクトハイブリッドカー『アクア』が、2021年夏、10年振りにフルモデルチェンジ。
そこでネッツトヨタ新潟桜木店さんから試乗車を借りてドライブしてきました。試乗車のグレードは『G(2WD)』です。
前後に伸びやかなシルエットになり、どことなくフランス車っぽいテイストも感じられるような、飽きのこないデザインです。
コンパクトで取り回しの良いボディサイズはそのままに、TNGA(GA-B)プラットフォームを採用。走りが楽しみです。
運転席に座ってみると、中央に設置された10.5インチ大型ディスプレイオーディオが印象的です。
男女さまざまな世代が乗るコンパクトカー。視認性と操作のしやすさ、そして上質感を兼ね備えていますね。
センターコンソールには充電ケーブルをスッキリ格納できるスライド式トレイを採用するなど、毎日の使い勝手が考えられています。
どうでもいいですが、シフトノブはまるでジャッキー・チェンさんのお鼻のよう。似てませんか?
続いて後席をチェック。ホイールベースを従来型に対して50mm延長することで、とくにリヤシートの居住空間や荷室空間が拡大したそうです。
センターコンソール後ろにある非常時給電モードを活用すれば、万一の災害時、電気ポットなど家電製品を使用でき、非常用電源として活用できます。
バイポーラ型ニッケル水素電池とは?
さて、新型『アクア』の最も注目すべきポイントは、電動車の肝となるバイポーラ型ニッケル水素電池の採用ではないでしょうか。
従来型のニッケル電池に比べて部品が少なくなることでコンパクト化。それによりセル(バッテリーを構成する個々の電池)をより多く搭載できるようになり、結果的に出力が2倍に向上したそうです。
リラックスしてドライブできるソフトな乗り心地
というわけで、それがどう運転に影響しているのか、走りをチェックしました。
今回はネッツトヨタ新潟桜木店ショールームから新潟市北区の遊水館さんまで、街中や新潟バイパスなどをドライブ。
アクア=水ってことで、新潟市北区のプール施設、遊水館さんに行ってきました
1.5ℓエンジン搭載のハイブリッドシステムを採用していますが、アクセルを踏み込んだ瞬間の加速力が進化しており、低速からパワフルかつスムーズな走りを楽しめます。
そして、TNGA(GA-B)を採用した乗り心地は、ガッチリというよりもソフトで上質。静粛性に加えドライバーをリラックスさせるような安定感が感じられました。
EV走行のシーンが多かったのも特徴です。感覚的には新潟バイパスと新新バイパスでは4割から半分近くがEV走行だった気がします。まぁ、アクセルのオンオフが少ないですからね。
また、トヨタで初めて「快感ペダル」を採用しました。
日産でいうところのe-POWERのワンペダルドライブみたいなものですが、『アクア』の方がアクセルペダルを緩めたときの回生がより自然に感じました。なお、『アクア』はアクセルオフで完全に停止することはありません。
このドライブフィールは、決してどちらが良い悪いではないと思います。
なお、燃費は従来型よりも約20%向上のリッター35.8km(グレードB)。これは現行の『ヤリス』とおおよそ同じレベルです(ヤリスが少し上)。
『アクア』を購入するか検討している方は、きっと『ヤリス』も選択肢に挙がるはず。
走り味で好き勝手な感想を言わせてもらえば「北斗の拳」がしっくりくると思います。
『アクア』はトキのように、ソフトで柔軟性があってやさしい(乗り味だ)が、実は剛性も強い。
一方、『ヤリス』は高剛性がステアリングにも伝わってくるがしなやかで、まるでケンシロウのようです。
じゃあ、ラオウは誰なん? と考えてみたけど、『GRヤリス』ってことなのかな…乗ったことないけど(笑)
ちなみに『アクア』には最新のToyota Safety Senseを標準装備しており、その分だけ安全性能では『ヤリス』より少し上といえると思います。
なお、車両本体価格に関しては、『ヤリス』のハイブリッドグレードと比べるとほぼ同じです。
トヨタからは『アクア』に『ヤリス』、さらに日産『ノート』やホンダ『フィット』、マツダ『MAZDA2』、スズキ『スイフト』ほか、国産コンパクトカーは選択肢がたくさんあって迷っちゃいますね。
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