今回は、今年4月にフルモデルチェンジを受けて、スタイルと中身を大きく進化させたスバル『フォレスター』の試乗インプレッションをお届けします。
新型『フォレスター』は堂々としたプロポーションが特徴。とくにフロント部分はワイド感を強調し、SUVらしい力強さと存在感を放っています。
室内に目を移すと、さまざまな素材が使われており、上質さとタフさが融合した空間が広がっています。助手席のダッシュボードに配されたヘキサゴンパターンなど細部にまでこだわりが感じられました。
スバル車といえば大きな縦型ディスプレイが特徴。11.6インチのセンターインフォメーションディスプレイは、エアコンやオーディオなどの操作性も高く、直感的な操作が可能です。
後席も十分にゆとりがあり、包み込まれるような快適さがあります。長距離移動でも同乗者が快適に過ごせる空間が確保されています。
今回、月刊にいがた7月号「このクルマこのシーン」の取材に合わせて、新潟スバル新潟昭和橋店から、新潟市南区にある団吉氷店までを往復ドライブしました。
団吉氷店は季節のフルーツを使ったかき氷が人気のお店です。本格的な夏到来ということで、こちらを背景に撮ってきました。
今回の試乗車は、1800ccターボエンジン搭載の『フォレスターSPORT EX』です。
新型『フォレスター』には2500ccエンジン搭載のストロングハイブリッドと、1800ccエンジン搭載のガソリンターボがあります。4月号でストロングハイブリッド搭載の『クロストレック』に試乗させていただいたので、今回は1800ccターボエンジン搭載車を選びました。
ショールームを発進した瞬間から、なめらかなエンジンフィールと上質な乗り心地に驚かされました。新潟バイパスでは路面の継ぎ目(ジョイント)を乗り越える際の上質ないなしが印象的でした。
高いボディ剛性と軽量化を誇るフルインナーフレーム構造に加え、弾性接着剤などを採用。その恩恵は振動の収束性にも表れていると思いました。さらに防音材の最適化により静粛性の高さも十分です。
1800ccターボエンジンのパワーは必要十分。1600回転で最大トルク30.6kgf・mを発生するため、発進時から大排気量の自然吸気エンジンのようにゆとりのある加速で、約1,6トンの車重を引っ張ります。
また、パドルシフトのマニュアルモードを使えば、まるで右足と路面が近くなったような、よりダイレクトな操作感を楽しむことができました。
スバル車といえば、運転支援システムの「アイサイト」が有名ですが、新型『フォレスター』はフルモデルチェンジを機に、自転車に乗っている人にも対応する歩行者保護エアバッグを世界で初採用しました。
安全性を第一としたうえで、走る愉しさを提供するというスバルの思いを感じました。オンロードでの快適なドライブはもちろん、アウトドアシーンでもその頼もしさを発揮してくれるはずです。
ちなみに撮影中に気づいたのですが、新型『フォレスター』には「かくれマーク」と呼ばれるアイコンがいくつかあるそうです。下の写真はスバルのルーツである中島飛行機にちなんだものなのでしょうか? 興味がある方は、ぜひ実車で探してみてください。