【試乗記】力強く低燃費!天候や路面状況を問わず安心して走れるスバル『クロストレック』

スバルの人気クロスオーバーSUV『クロストレック』に、昨年末、待望の「ストロングハイブリッド」グレードが追加設定されました。

というわけで今回、新潟スバル自動車本社黒埼店から試乗車を借りて、角田岬灯台を目指してドライブへ出かけました。


※試乗したのは2月後半。日本海からの吹雪がハンパなかったです

試乗車は、そのハイブリッドシステムを搭載した最上級グレード『クロストレック プレミアム S:HEV EX』。

まずスタイリングから。全長4480mm・全幅1800mm・全高1575mmと、昨今では比較的コンパクトでありながら、SUVらしい力強さと逞しさを強調しています。最低地上高200mmと十分なゆとりがあり、悪路での走破性も期待できそうです。

ブラックと明るいグレーのコントラストが特徴的な内装は、洗練されたスポーティさを演出しています。

ファブリック表皮のシートは長時間でも疲れにくそう。試乗したのは2月でしたのでシートヒーターとステアリングヒーターの採用はありがたいものでした。

運転席まわりで目を引くのは、中央に配置された大型の縦型ディスプレイ。これは近年のスバル車の特徴であり、エアコンやオーディオなどの操作はもちろん、スマートフォンアプリの連携機能も備わっています。

後席や荷室の広さも十分で、快適な移動時間を過ごせそうです。

さて、新潟市西蒲区の角田岬灯台を目指してドライブへ。

ショールームを発進した瞬間から、2000ccエンジンと2つのモーターによるストロングハイブリッドは、力強い加速を体感させてくれました。

試乗したのは2月下旬。道中吹雪に見舞われたため視界は悪く、路面にはうっすらと雪が積もるというコンディション。しかし『クロストレック』は安定した走りを見せてくれました。

その安定感の立役者の一つが、機械式AWD(四輪駆動)システム。

路面状況に合わせて後輪へと瞬時に駆動力を伝え、滑りやすい雪道でもしっかりと地面を捉えている感覚がステアリングを通じて伝わってきました。前後輪を機械的に直結する本格的な四輪駆動システムの採用は、さすがスバルといったところです。

さらに、2ピニオンEPS(電動パワーステアリング)が採用されている点も安心感の理由かもしれません。

路面からのインフォメーションがドライバーにダイレクトに伝わり、滑らかでありながらも確かな操舵感が伝わってきます。

応答性の高いステアリングフィールは、SUVとは思えないほど質の高いものでした。スポーツカーのようなクイックさではないものの、ステアリングを切った瞬間から遅れることなく反応してくれました。

また、微かにアクセルを抜くだけスムーズにEVモードへと移行するシーンも多く、燃費の良さも実感。

今回は荒れた天候での試乗でしたが、フロントウィンドウからの景色とは対照的に、車内ではまったく不安を感じることなく、剛性の高いボディに守られているようでした。

力強い走りと燃費性能の高さを両立し、リラックスできる上質な室内空間。街乗りからアウトドア、そして雪道まで、幅広いシーンで活躍してくれる一台だと思いました。

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