日産『サクラ』試乗記|エンジン車との差は歴然! 軽自動車こそEVが向いているのかも!

軽自動車のEV(電気自動車)、日産『サクラ』が大ヒットしています。

今年5月20日に発表され、その後たった3週間ほどで受注が11,000台を突破。2022年8月は3,500台以上も売れ、軽自動車の新車販売台数のトップ10に入ってしました(全国軽自動車協会連合会速報より)。

そこで今回、その実力をチェックするため、新潟日産モーター『は~とぴあ三条』さんから試乗車を借りて、三条の街中から弥彦方面をたっぷりドライブしてきましたのでお伝えします。

試乗車は『サクラ X』で、ボディカラーはブロッサムピンク&ブラックの2トーン。

ちなみにこのカラーは、四季の彩りを想起させる2トーンのシーズンズカラー4タイプのうちの一つで、そのほか全15色をラインナップ。好みのカラーに出会えそうですね。

まずは外観デザインからチェック。

日産らしさを感じさせるフロントフェイス。まるでコンセプトカーがそのまま市販化されたような、先進的かつエレガントな雰囲気が漂っています。

真正面から見ると、なんとなくスターウォーズに出てくるボバ・フェットに似てるような気もしますが(笑)

細部にこだわりがあって、軽自動車初となるプロジェクタータイプの3眼ヘッドランプや、格子をヒントにしたワイドなLEDリヤコンビネーションランプ、水引デザインのアルミホイール(メーカーオプション)など、『サクラ』の名の通り、日本の美を感じさせる装飾が印象的です。

運転席に座ると、目の前に上質な光景が広がりました。室内幅こそ軽自動車サイズですが、広範囲に用いられたファブリックの風合いに思わず気持ちもほっこり。

また、7インチのメーターと9インチの大画面ナビゲーションが水平方向に整然とレイアウトされていて、運転中は視線の移動がラクそうです。

そして小物が置ける横長のインストセンターロアトレイなど、日常使いを考慮した収納スペースも充実しています。

後席の広さはご覧の通り、大人でも脚を組めるほど広々。もちろん頭上にも余裕があります。

また、荷物の積載量は買い物や仕事道具など日常用途では十分。後席シートをスライドさせたり、倒したりで積載量を調整できます。

エンジン車との差は歴然! 軽自動車の域を超えた上質な走り

お楽しみのドライブへ。

まずはショールームを静かに発進。エンジンがないから当然とはいえ、スーっと静かに動きだす様子に「いま自分は電気自動車に乗っているんだ」と実感。

加速時に重要となるトルクは、ターボエンジンを搭載する軽自動車の約2倍もあり、力不足を感じさせない、レスポンスの良い滑らかな走りに驚かされました。

車体が小さく排気量が660ccしかない軽自動車の場合、エンジンが頑張って回転する際の振動が車内に入り込んでしまうことがありますが、エンジンを搭載したない『サクラ』にとってそんなことは無縁。

適度にソフトで上質な乗り心地も好印象。EVという構造上、重心が低いため操縦安定性にも優れています。

パワーや乗り心地など、これまでの軽自動車の域を超えたドライブフィールに感心しながら運転を楽しみました。

また、『サクラ』を運転する際、そのままでも十分快適ですが、さらに積極的に楽しむポイントがあります。それがドライブモードとe-Pedal Step。

ドライブモードは「エコ」「スタンダード」「スポーツ」の3種類あり、シーンやそのときの気分に合わせて選択可能。一方、e-Pedal Stepは、回生ブレーキの効きが強くなるため、アクセルペダルだけで車速をコントロールできます。

今回は「は~とぴあ三条」を出発して弥彦方面をドライブしましたが、平坦な道は「エコ」でのんびりドライブ。

弥彦山近くのゆるい勾配が多くなってきたら、「スタンダード」と「スポーツ」と使い分けて爽快にドライブできました。

ちなみに弥彦山スカイラインの下り坂でe-Pedal Stepをオンにしたら、ブレーキペダルを踏む回数が圧倒的に減って、気持ちも右足首もとてもラクでした。

車両重量が1トン超ということもあり、さすがに楽しく走るとアンダーが出やすくなりますが、スポーツ路線の車両ではないからこれで十分。

でも、もし今後EVで軽スポーツが出てきたら、かなり楽しいかも...と思いました。

公道走行車両では絶対NGですが、軽EVでレーシングカートのように右足アクセル・左足ブレーキのレイアウトなら、マニュアル好きのおじさんも欲しくなるかも。妄想内の話ですけど。

ちなみに『サクラ』には高速道路の運転負担を減らすプロパイロットや、駐車時にドライバーをアシストしてくれるプロパイロット パーキング(メーカーオプション)などの装備もあり、街中から高速道路、そして駐車場など、さまざまなシーンで先進技術が運転をサポートしてくれます。

走行距離は最大180km(WLTCモード)と、通勤や買い物など日常生活なら十分な航続距離ではないでしょうか。

日頃の行動範囲が地元エリア中心なら、数日に一回の充電でOK。普通充電の場合、約8時間で満充電となるので、夜充電すれば朝には完了。お出かけ先での急速充電なら約40分で済みます。

ちなみに自宅で充電する場合、電気工事が必要になります。3kWの普通充電ポートであれば、だいたい10万円以内での設置可能です(200Vコンセントを使用。家庭の配電盤から設置する駐車場までの距離による金額は変動します)。

「高いなぁ」と思うかもしれませんが、その後はEVの方がエンジン搭載車よりもランニングコストに優れています。

例えば、年間走行距離が平均的な1万km程度で、現在リッター15kmの車両に乗っている方なら、元を取るのに2年と掛からないと思います。

なお、『サクラ』のバッテリーに蓄えた電気を自宅へ給電することで、家庭の電力として使用することも可能で、非常時に約1日分の電力を賄うことができるそうです(V2H機器が別途必要)。

また、車両価格はガソリンエンジン搭載のハイトタイプ軽自動車よりは少し高めですが、クリーンエネルギー自動車導入促進補助金を活用できるので、実際は同じ位の価格帯と思ってよいでしょう。

となると昨今のガソリン高や電費(ガソリン車にとっての「燃費」)、力強く上質な走りなどを考慮すると、冒頭に書いたヒットしている理由にも納得です。

 

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