2024年初夏にマイナーチェンジされたホンダ『ヴェゼル』。スポーティなデザインと使い勝手の良さを兼ね備えた、都会派SUVの代表格といえるクルマです。
『ヴェゼル』には1.5ℓハイブリッドと1.5ℓガソリンの2種類のパワートレインがあるなか、ハイブリッド車に新設定された『HuNT(ハント)パッケージ』に試乗してきました。
フロントバンパー周辺の色使いが特徴的。ボタニカルグリーン・パールのボディカラーにカッパー・メタリック塗装バンパーロアーガーニッシュとフォグライトガーニッシュが印象的です。
ルーフレールやアルミホイールほか専用装備を採用するなどアウトドアテイストたっぷり。
個人的には、『ヴェゼル』の天井からリアにかけて、クーペのようなラインが美しくて好きです。
運転席ドアを開けるとカーキとネイビーのコンビシートが目に入りました。とてもインパクトがありますね。ちなみにフロントシートおよびリアシートの座面・背もたれのファブリック部分には撥水・撥油加工が施されています。
運転席まわりは水平基調のデザインを採用しており、視界も良好。とても開放的です。
マイナーチェンジの変更点として、2段センターコンソールを採用して、使い勝手の向上を図りました。
実際に触れてみて、エアコンのダイヤルの操作感がカチッと上質なところをはじめ、細かい部分まで気遣いがなされた造りだと思いました。
後席の広さも十分で、乗る人全員の快適性を追求しています。そういえば後席のドアノブがこの位置にあるのは、初代から変わりませんね。
なお、後席はダイブダウン機構を採用しているので、倒せばフラットで広い空間が生まれます。
荷室はご覧の通り、容量たっぷり。ちょっとした小物の収納に便利なスペースもあります。
今回、ショールームから海沿いを中心に新潟市西蒲区のカーブドッチまで走りましたが、気持ちよく爽快にドライブできました。
電気自動車のようにモーター走行のシーンが多かったのも印象的です。静かでスムーズな走りは、ホンダのハイブリッドシステム『e:HEV』ならでは。そのなかで『ヴェゼル』はバランスのとれた走りが特徴です。
角田山付近のゆるいカーブが続く道ではフットワークが軽快でした。スポーツモードで減速セレクターを操作することで、よりスポーティに走れました。
減速セレクターとは、分かりやすくいえばマニュアル車のエンジンブレーキの強さを調整できるような機能です。2速と4速ではアクセルを離したときの減速具合が全然違いますよね。つまり減速セレクターは、その強弱を好みに合わせて調整できるんです。
ですのでアクセル操作で前後の荷重移動をコントロールできて楽しいです。
さすがにSUVゆえスポーツカーのようなクイックさはないけれど、ひと呼吸置いてスッと動く。タイヤの設置を感じながら楽しく走れました。
スタイルがよくてSUVとして積載性や使い勝手もよし。そして、まちなかからアウトドアまで軽快に走れるオールラウンダーな一台でした。