2024年春、ホンダの新型SUV『WR-V』がデビューしました。力強さただようダイナミックなスタイルが印象的です。
今回、ホンダカーズ新潟中央赤道店さんから試乗車を借りてドライブしてきたので、レポートをお伝えします。
ホンダカーズ新潟中央赤道店 営業・佐々木さんと。※月刊にいがた5月号誌面より
ホンダ車でいえば、サイズ的にはおおよそ『ヴェゼル』と同じくらい。全幅は同じですが、全高が高く、全長がわずかに短くなっています。
ホンダのSUVラインナップのなかで、長男が『ZR-V』で次男が『ヴェゼル』、三男が『WR-V』といったところでしょうか。
『ZR-V』と『ヴェゼル』が都会派スタイルのSUVとしたら、こちらはよりクロカン的スタイルです。
外観は厚みがあるボディ造形で、安定感のあるダイナミックなデザインが特徴です。一方、インテリアはシンプルで水平基調の造りになっています。
運転席に座ってみると、昨今のクルマとしては比較的シンプルなインパネまわりのデザイン。スイッチ類が中央に配置されており、操作性が良さそうです。
一方、後席は室内高にゆとりがあり、1クラス上の空間を確保。エアコンの風を後方へ届けるリアベンチレーションを標準装備するなど、快適性が高められています。
最低地上高は195ミリ。つまり車体と地面の間隔に余裕があるので、段差を超えたり、未舗装路を走行したりする際も安心です。
というわけでショールームを出発してドライブへ。運転席に座ってみると思っていたよりノーズが長く感じられ、本格クロカンのような安心感があります。
搭載される1500cc DOHC i-VTECエンジンは扱いやすく素直で、CVTとの組み合わせもよく、自然な加速フィールが特徴です。
新潟バイパスを走ったり、狭い路地を走ったりしましたが、目線が高くて見晴らしがよいのでどんなシーンでも快適。スポーティというよりも、運転しやすい素直なハンドリングが印象的でした。リラックスしてドライブできます。
最近のホンダ車によく採用されている減速セレクター。わたしはコレ、結構好きです。マニュアル車の2速・3速・4速のエンブレのようで、運転中のストレス軽減になります。
さて、そんな『WR-V』ですが、車両価格が200万円台前半からと、昨今クルマのなかでは比較的お手頃。
カタログのノリや手の届きやすい価格設定、そしてシンプルな装備…という意味では『HR-V』を思い出しました。
※WR-V公式HPより
ガソリン車のみ、FF（前輪駆動）のみの設定ですが。この潔さがかえって好印象。安価だけど安っぽくない造り。若者やヤングファミリーが街中やアウトドアなど、ワイワイ出かける姿がよく似合います。
もちろん先進運転システム「ホンダセンシング」は全タイプに標準装備。
爆発的でいないけどジワジワ売れ続けそうな予感です。生産が再開された『ライズ』『ロッキー』、そして『ヤリスクロス』の競合になりそうですね。
