まるでコンテナのような外観とギア感ただよう室内
ホンダの軽EVバン『N-VAN e:』に試乗してきました。ガソリン車の『N-VAN』が持つ高い積載性と使い勝手の良さはそのままに、電気自動車ならではの静かな走りと環境性能を両立する一台です。
今回、ホンダカーズ新潟中央松崎店から車両をお借りしました。仕事にも趣味にもアクティブに使えるグレード『FUN』に試乗し、その実力を確かめてきました。
新潟松崎店の五十嵐さん(右)とともに記念写真。24歳の若さでベテランのような落ち着きを持つ方です。
まず目を引くのは、スクエアで愛らしい、まるでコンテナのようなエクステリアが印象的です。
フラットで低い床面と高い天井がもたらす広大な荷室空間。助手席側のセンターピラーを廃した大開口部は、長尺物や大きな荷物の出し入れをスムーズにしてくれます。
キャンプ用品一式を積み込んだり、DIYの材料を運んだり、使い方はアイデア次第。妄想するだけでワクワクしてきますね。
インパネ周りは、タフで機能的なデザインを採用。あえてむき出しにされたビスなど、ギア感が演出されています。
運転席から手の届きやすい位置に配置されたアクセサリーソケットやUSBジャック、スマートフォンを置いたまま充電できるインパネセンターポケットなど、日常シーンでの利便性も良好。
EVならではの力強い走りと取り回しの良さ
さて、お楽しみのドライブへ。スタートダッシュはEV特有の力強さが印象的でした。アクセルを踏み込むと、モーターが即座にトルクを発生させ、スッと加速。街中でのストップ&ゴーもストレスフリーでした。
高いシートポジションがもたらす見晴らしの良い視界と、小回りの利くボディは、運転しやすさに大きく貢献しています。
乗り心地は、同社の人気モデル『N-BOX』の域には達しないものの、商用軽バンとは思えないほど上質で、長時間の移動も苦にならなそうです。
試乗車はスタッドレスタイヤを装着していましたが静粛性は十分。ブレーキ時に聞こえるクイ~ンというモーターの回生音くらい。
エンジン音がしないことや排気ガスを出さないおかげで、今回撮影で訪れた新潟市中央区本町の人情横丁のような、道幅が狭く人通りが多い場所を徐行していても、あまり負い目を感じずに済みました。
気になる航続距離と充電時間は?
『N-VAN e:』は、大容量バッテリーの搭載や電動部品の小型化といった工夫により、WLTCモードで245kmの航続距離を実現。日常の足としてはもちろん、少し足を伸ばしたレジャーにも対応可能です。
充電時間は、普通充電で約4.5時間、急速充電であれば約30分と、利便性も考慮されています。自宅に充電環境があれば、毎日の生活をサポートしてくれる小さくも頼れる相棒になりそうです。