ホンダ『インサイト』はロー&ワイドなスタイルが魅力のミドルセダン【試乗記】

2018年12月に登場した3代目ホンダ『インサイト』。

今回はホンダカーズ新潟中央松崎店さんから試乗車を借りてドライブしてきました。

グレードは、最上位の『EX ブラックスタイル』、今回試乗した『EX』、そして『LX』の3種類です。

3代目は流麗なスタイルのセダンボディ

初代『インサイト』は1999年に登場した先進的スタイルの2シーター。

※Honds公式HPより

2代目は2009年発売の実用性重視のコンパクトな5ドアハッチバック。

※Honds公式HPより

そして3代目は流麗なデザインのセダンと、ボディ形状がそのときどきで変化してきました。


ロー&ワイドでかっこいいですね。

実物は写真で見ていたよりリアフェンダーの盛り上がりが印象的。躍動感が感じられます。

ボディサイズ的には『アコード』と『シビック』の間くらいだそうです。

『インサイト』と聞くと、初代の「量産ガソリン車 燃費世界一」のイメージを思い出してしまうのですが、初代から約20年経った現在、ハイブリッドカーは当たり前の存在となり、もはや特別なモノではないですもんね。

メーカー資料にも、“全てにおいてシンプルで時代に流されない、本質的な魅力を備えたクルマを目指し開発されたミドルセダン”と明記されている通り、低燃費を第一に開発されたワケではないですもんね。

とはいえ気になる燃費についていえば、今回試乗した『EX』がJC08モードでリッター31.4km/ℓ(WLTCモードで25.6km/ℓ)です(『LX』はJC08が34.2km/ℓ、WLTCが28.4km/ℓ)。

『EX』は車重が1,390kgで、市街地モード(WLTC-L)で22.8km/ℓだから立派ですよね。

そういえば『インサイト』というと、つい初代からのライバル関係で『プリウス』を思い出してしまうのですが、サイズ的には『インサイト』の方が全長で10cm、全幅で6cmほど大きく、全高で6cm低いから、ロー&ワイドっぷりが際立ってますね。

『プリウス』の燃費は34.0〜39.0km/h(JC08モード)を誇りますが、もはや今回の『インサイト』の価値はそこだけではない、ということなんでしょうね。

 

美しさと居住性を両立した室内空間

さて、外観の写真をパシパシ撮ったあとは室内をチェック。

まず運転席に乗った瞬間、お尻あったか! シートヒーターのスイッチが入っていました。

運転席・助手席ともシートヒーターは標準装備。

新潟の冬には助かります。思わずホッとしました(「ホッ」と「ホット」がかかっています)。ちなみに三段階で温度調節が可能。

シートはスポーツカーのようなガッチリとしたサイドサポートはなく、いい意味でごく普通(スポーツカーのようなサポート性は、そんなに求めてないでしょうし)。

運転席から見まわした室内の雰囲気は上質。「高級」というより「上質」です。

インパネやドアトリムあたりのデザインなどは、フロントマスクのスッとした顔つき同様、スポーティなムードが感じられます。

また、シートのステッチなど細部へのおもてなし感も漂っています。

次に後席に座ってみると、ロー&ワイドのスタイルからイメージする以上に広々。

ハイブリッドカー車は専用のパワーユニットを搭載するためスペースを確保する必要があるのに、室内や荷室の広さが犠牲にされているようには感じられませんでした。

トランクはゴルフバッグが4個入る、519ℓもの大容量。

後席シートは6:4分割可倒式だから、シートを通せば長尺物も積めます。

静かで乗り心地が良くパワーも十分

さて、ショールームを出発していよいよ試乗へ。

パワートレーンは3つあるグレード全て、SPORT HYBRID i-MMDと1.5ℓi-VTECエンジンの組み合わせのみ。

アクセルをジワッと踏んで発進。パワーをもて余す感じもなく、ちょうどいいトルク感です。

コンパクトカーが好きな私でも、ボディの大きさを感じることはありません。

そして新新バイパス一日市インターから新潟バイパス紫竹山インターまで、約7kmの道のりを走行。制限速度は時速70km/h。

継ぎ目や凸凹が多い路面を感じさせることなくスムーズに走行。細かい凹凸をガッチリしたボディとサスペンションがムグッと吸収する感じです。

そして新津方面に行くため、紫竹山インターから亀田バイパスへ。

栗ノ木バイパスからの車両と合流した後、右車線を走る車両のスピードにシンクロするため加速しようと思い、アクセルをグッと踏み込んだら、ほぼタイムラグなしでモーターパワーで鋭く加速。

それまで、おとなしめでほど良いパワーの真面目なセダンだな…と思っていたのに、グイッ!と引っ張るターボのような力強さを体験し、「こんな一面もあるんだね」と、まるで普段は優等生の男の子が塾の帰りにゲーセンで遊んでいるような不良性の側面も感じました(なんじゃそりゃ)。

…と、ここまで走っていて、ふと「ノーマル」「スポーツ」「ECON」のうち、「ノーマル」のみで走行していたことに気づき、「スポーツ」を試してみました。

青信号と同時に、今までの「ノーマル」の気分でアクセル踏み込んだら(といってもジワっとですが)、モリモリっと明らかに異なるトルク感にびっくり。

ちなみに「ノーマル」「スポーツ」「ECON」は、ドライバーが選べる走りのテイストです(さらに細かくいえば、夜間の住宅街などに向いている「EV」もありますけど)。

一方、走りには以下3つのモードがあります。

「EVモード」…エンジンは停止していて、バッテリーからの電気によりモーターのみで走行。

「ハイブリッドモード」… 強い加速時に、エンジンで発電した電気でモーターを駆動(エンジンは発電役)。さらに高出力が必要な時にはバッテリーからも電力を供給します。

「エンジンモード」…エンジンの得意領域である高速巡航などはエンジンと車輪を直結して走行します。

そのときどきに応じて使い分けてくれますが、今回のドライブ中は、EVモードとハイブリッドモードが比較的頻繁に入れ替わっていましたが、全体的に十分静かです。

さすがに兄貴分の『アコード』よりもエンジン音が車内に入ってきますけど全然気になりません。あちらは2.0ℓで、こちらは1.5ℓですもんね。

また、ステアリングの奥に、オートマ車のマニュアルモードみたいなレバーがあるけど、何かと思って操作したら、アクセルオフ時の減速度を3段階に変更できるものでした。

普段マニュアル車に乗る私にとっては最も強めの設定が運転しやすかったです。

さて、その後、田上町方面へドライブしたのですが、新津エリアの県道320号(旧国道403号)を走りました。

ここは起伏と継ぎ目が多いので、勝手にプチ・ニュルブルグリンクと名付けてます(でも、きついコーナーはないけどね)。

時速40km/h程度でゆったり上ったり下ったり、道路工事後のゴツゴツ路面を踏み越え、さらにこの日はみぞれも降るなか、不快なショックや振動などを感じることなく、快適にスイ〜っと走ってくれました。

そうそう。ちなみに最近のホンダの新型車同様「Honda SENSING」を全車標準装備しています。

なお、今回のドライブの目的地は田上町の「ホテル小柳」さん。「月刊にいがた3月号」の『このクルマ このシーン』の撮影も兼ねていました。

『インサイト』のエレガントなデザインに、とても似合ってますよね。

最後に蛇足的な感想です。

このクルマの名前は『インサイト』が最も相応しいと思いますが、ホンダファンからの瞬間的な注目を浴びる意味では、『アコード』と『シビック』の間のセダンということで『コンチェルト』の名前を使ったら「おおっ!」と思うし、ロー&ワイドなスタイリッシュセダンという意味では『アスコットイノーバ』の名前がついても「むむむっ!」となったでしょうね。

的外れなコトいってすみません。


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Car&Life Niigataの編集長。兼、新潟の情報誌『月刊にいがた』の編集部員。広告営業をメインに、カーライフ誌面「このクルマ このシーン」などを担当。編集部イチのクルマ好き。入社以来24年、どんなに歳を重ねようがあだ名は「ヤング」。「新潟版図柄入りナンバープレート検討委員会」の委員を務めた。
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