新型『ワゴンR』には、もはや「軽だから…」という妥協は不要!?

異なる個性の3つの外観デザインを採用

フルモデルチェンジした新型『ワゴンR』に試乗してきました。

『ワゴンR』といえば1993年に初代が登場するや大ヒット。

その後、他メーカーも競合車を発売し追随して現在まで24年。

今もやはり『ワゴンR』といえばハイトワゴンの代名詞といえる存在。

クルマに興味がない方も「ワゴンRみたいなクルマ」といえばハイトワゴンを想像できるほど、このジャンルの象徴的車種ですよね。

さて、6代目となる新型は、これまで同様『ワゴンR』と『ワゴンRスティングレー』の2種類あるものの、デザインは3タイプあります。

 

まず、四角モチーフで端正の表情のタイプの『ハイブリッドFX』『FA』は、万人受けのオーソドックス路線。

もうひとつは上下2段に分かれたスポーティーなデザインのLEDヘッドランプの『ハイブリッドFZ』。

そして存在感と迫力あるデザインの『ワゴンRスティングレー』シリーズ。

 

今回、スズキ新潟販売 新潟店さんからお借りしたのは『ワゴンR スティングレー』。

まるで猛牛のような顔つきだなぁと思ったら、カタログの1ページ目にまさにそんな写真が!

イメージは猛牛?
(じゃあ猛牛だけに『ワゴンR ランボ』なんて名前がいいんじゃないの?というクルマ好きっぽい冗談はサッと流して…)

ちなみに『スティングレー』といえば目つきの鋭いクールなデザインが印象的ですよね。

なので新車発表時に3タイプのデザインを見たとき、ヘッドランプが上下2段に分かれた『ハイブリッドFZ』が新しい『スティングレー』かと思いました。

そう思ったのは、きっと私だけでないのでは?

 

自慢の広さはもちろん室内の上質感が進化

さて室内はゆったり広々…。もうさすがです。

前席は横方向に広がるインパネデザインにより開放的で、視界も抜群!

『スティングレー』はブラックを基調としたインテリアに、エアコンの吹き出し口周辺やステアリングのステッチなど赤をアクセントに使用。

全体が引き締まって見え、上質感が漂っていますね。

また、前席のヒップポイントの高さを見直したというだけあって乗り降りもスムーズに行なえます。

ホイールベースが先代モデルより35mm延ばされた点も室内の広さに貢献。

後部座席の広さは、もはや文句なし。

大人2人がゆったり座れます。

シートアレンジなど使い勝手の良さもいいですね。

 

↑4人乗車。

 

↑3人乗車+荷物。ちなみに前後共左側のシートを倒して、1人乗車+サーフィンなど長い荷物も搭載可能。

 

↑2人乗車+大きな荷物を搭載可能。

 

見逃せない小ワザが、後席の両側ドア内側にあるアンブレラホルダー

傘についた雨水を車外に排出できるので、濡れたまま傘を収納してもOKという優れもの。

これは軽自動車初の装備。ありそうで今までなかったんですね。

もし『関口宏のクイズ100人に聞きました』(古くてゴメン)で、「軽自動車にどんな装備があったら便利ですか?」なんて質問されても、このアンブレラホルダーは、×(0人)かせいぜい1〜2人くらいの少数意見でしょうね。

アンケートをしても消費者から出なそうなアイデアほど、実は求められている装備なのかもしれませんね。

これは開発陣の女性スタッフさんから出てきたアイデアかな?

今後、他メーカーもマネしたりして。

 

走り出した瞬間から、軽とは思えぬ走りの質感と安定感が伝わってくる

続いて走りをチェック! と思ってエンジンを掛けたら、目の前のダッシュボードに少しダークな色合いのディスプレイが登場。

なんと車速やシフト位置などを表示する「ヘッドアップディスプレイ」です。

最近だとマツダ『ロードスター』に乗ったとき、この装備で驚いたのに、軽自動車の『ワゴンR』にもこの装備があるのね。

これ実際に運転中、視界の移動が必要ないので安全運転にも好影響でした。

ちなみにエンジンを切る際もスムーズに収まるんです。

 

この装備を改良すれば、タイムボカンシリーズの『ヤッターマン』に出てきた「ブタもおだてりゃ木に登る」が作れるんじゃん!

スズキさん、『ワゴンR ヤッターマンエディション』を作ってみては?

 

さて、そんな話はおいといて、今回は新潟駅南口エリアの街中をメインに、新潟バイパスなど一般道をドライブしました。

運転中はステアリングへのしっかりとした手応えが印象的で、発進直後のユラユラ感というか余計な遊びが少なくて、質感が高いですね。

走行中はハイトワゴンとは思えないほど、しなやかで乗り心地がよく、とてもリラックスして運転できます。

軽量化と高剛性を両立させた新プラットフォーム「ハーテクト」を採用しており、交差点を曲がるときや、ちょっとしたステアリング操作からもボディ剛性の高さを感じました。

そして競合他車と比べても軽いボディと、マイルドハイブリッドの搭載により加速もスムーズです。

マイルドハイブリッドは、アイドリングストップからの発進時、モーターによるクリープ走行も可能(最長10秒間)なうえ、幅広い速度域でモーターがエンジンをアシストすることで燃料の消費を抑制してくれます。

リッターあたり33.4km(JC08モード燃費/ハイブリッド・FF車)の低燃費。

走っていて思い出したのは初代『ワゴンR』の運転フィール。

結構、距離を走った中古車を買って乗っていた時期があったのですが、ボディのガッシリ感や走行中の安定感、インテリアの質感などは比べようがないくらい進化しています。

まぁ、あたり前なんですけどね。

あの頃は、パワーも安定感もちょっぴり頼りなかった分、こっちも運転に集中せざるを得なかったから、それはそれで実は楽しかったりしたんですけどね。

さまざまな先進安全装備で安全をサポート

でもって、そんな古いことを思い出しつつ、最も進化したのはやっぱり安全性かもしれません。

新型『ワゴンR』は、単眼カメラと赤外線レーザーレーダーを組み合わせた衝突被害軽減システム「デュアルセンサーブレーキサポート」をはじめ、誤発信抑制機能、車線逸脱警報機能、ふらつき警報機能、先行車発信お知らせ機能など、さまざまなシーンで安全をサポートしてくれます。

また、ヘッドランプのハイビームとロービームを自動で切り替えるハイビームアシスト機能なども搭載。

昨今の安全性への取り組みは、各メーカーともすごいですよね。

そういえば今年4月から自賠責保険が値下げされましたが、その理由こそまさに安全技術の普及により交通事故件数が減少し、保険金の支払いも減ったことで収支が改善傾向にあるためらしいですね。

というわけで新型『ワゴンR』は、質感や走り、低燃費などどれも充分で、4人までのご家庭ならこれ1台で充分じゃん!と思わせてくれる一台でした。

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新潟の情報誌『月刊にいがた』の編集部員。広告営業をメインに、読者投稿誌面「ヤングハイスクール」やカーライフ誌面などを担当。編集部イチの車好き。入社以来23年、どんなに歳を重ねようがあだ名は「ヤング」。
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