安全性能を第一としたうえで愉しさを追求する新型『インプレッサ』

新型プラットフォームの採用など気合いが感じられるモデルチェンジ

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新潟スバル自動車さんより試乗車をお借りして
フルモデルチェンジした新型『インプレッサ』に乗ってきました。

試乗車は5ドアハッチバックの『スポーツ』
そのなかの『2.0i-L EyeSight』というグレードです。

安心安全なドライブにつながるさまざまな装備や技術を搭載していますが、
それは後半に触れるとして、まずは内外装のデザインや実用性の感想から。

シャープなデザインのヘッドライト、ワイド&ローなフォルム、
Aピラーを傾斜させてルーフ後端に向けてゆるやかに下がっていくラインなど、
先代よりさらにスポーティでスタイリッシュになったと思います

これまでの若々しいスポーティなデザインというより
塊感と機能美にあふれている感じです。

新デザインフィロフィー「DYNMIC×SOLID」を量産モデルとして初めて全面採用だそうです。

ということは今後のスバル車は、この顔つきやイメージが内外装にわたり続くのでしょうね。

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ちなみにリアランプは外側に大きく張り出すことで、よりワイド感を演出しています。

最近の新型車は、ヘッドライトやブレーキランプのデザインも、クルマ全体のシルエットとしての役割を果たしていることが多いですよね。

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機能性とデザイン性を両立する室内空間

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さて、室内はとても立体的というか、抑揚があるデザインだと思いました。

ステアリングには昨今のクルマ同様、スイッチがいっぱい。
(私自身、古いクルマに乗っているので、いつも新車のステアリングのスイッチ数には圧倒されます。オーナーになって慣れてしまえば、なんてことないんだけどね)

インパネにはステッチが施してあったり、メーターやステアリング、
シフトノブなどは金属調パーツで囲われていたり、質感の高さが印象的。

また、今回のモデルチェンジでシートも進化しました。

上半身をしっかりと支え、シートの内部構造を一新。座り心地は良いです。

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背中に厚みを感じるし、手触りも良いです。

新潟から私が大好きな草津温泉くらいなら疲れ知らずで一気に行けそう!
(ちなみに新潟〜草津は約230km。この正月も泊まりに行くぞ!…ってどうでもいい話ですね)

また、インパネからドアトリムへの流れが連続している点も美しいですね。

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後部座席のドアの内張りも高級感があります。

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なお、後部座席も広さは十分。

新プラットフォーム「スバル グローバル プラットフォーム」の恩恵は、
安全性と走りのみならず、キャビンスペースの拡大もその一つ。

足元スペースが先代よりも拡大しています。

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アウトドアや日常の買い物シーンなど多目的に対応するラゲッジスペース

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さて実用性ですが、ラゲッジはご覧の通り広々。

2名乗車なら自転車を横にして積むこともできます。
(もちろん大きさによりますけど、多くの自転車はOKだと思います)

おまけに開口部の幅が広く、低いので、荷物の出し入れもスムーズにできそうですね。

ちなみに5名乗車の状態で、9.5インチのゴルフバッグを3個収納することができるそうです

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また、シートは6:4分割可倒式なので、荷物に応じて対応可能。

3名乗車ならサイズによるけど、運転席後ろにサーフボードも入りますよ。

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新型プラットフォーム採用で走りはどう変わったのか?

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さて私が一番楽しみにしていたのが「走り」。
一体、どう変わったのでしょうか。

はじめに書きましたが、今回の試乗車は5ドアハッチバックの『スポーツ』。
3つあるグレードのなかの『2.0i-L EyeSight』というタイプです。

新型『インプレッサ』には、1.6ℓエンジン搭載車もありますし、
2.0ℓエンジン搭載車には『2.0i-S EyeSight』というグレードもあります。

ちなみに同じ2.0ℓエンジン搭載車の
『2.0i-L EyeSight』と『2.0i-S EyeSight』で
大きな違いはタイヤサイズとフロントディスクブレーキのサイズ。

タイヤサイズが
『2.0i-L EyeSight』が205/50R17。
『2.0i-S EyeSight』が225/40R18。

フロントディスクブレーキが
『2.0i-L EyeSight』が15インチ。
『2.0i-S EyeSight』が16インチ。

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良い悪いではなく、乗り心地やステアリングへの応答性はどう違うのかな。
二台を乗り比べてみたいなぁ〜、と思いました。

どっちがスポーティとか、一般道ならどっち、高速道路ならどっちとか、
…その辺の領域はプロの評論家さんに任せます(笑)

というわけで、実は今回の私の最大のテーマは…、
“一般ドライバーの自分が新型プラットフォームの走りを体感できるか!?”でした。

今後、発売されていくスバル車に採用されていく
スバル グローバル ブラットフォーム」。

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※スバル自動車ホームページより引用

その第一号車である新型『インプレッサ』。
自分が乗って、どんな感じを抱くのか楽しみでした。

でもって結論から言うと、乗り心地は素晴らしかったです。

地面にコンクリートのつなぎ目や小さな凸凹があり、そこそこのスピードでその段差を越えることが多い新潟バイパスをドライブしてみて実感しました。
(余談ですが、新潟バイパスは一般道で交通量が日本一になったことがあるんですよ)

『インプレッサ』ってこんなに重厚感あるクルマだっけ? と言いたくなるほど、上質な乗り心地。

パワーもちょうどいいし、クルマの重さという意味ではなく、走りに重みがあるというか。
(ちなみに車重は1320kg〈四輪駆動は1370kg〉です)

ロールは少ないですが、足回りが硬いわけではなく粘りを感じました。

最も驚いたのは、段差がある急カーブを通り過ぎたときなど、すぐに揺れが収まること。

乗り越えたときの「ダンッ!」のあと「ボヨン、ボヨン…」でなく、
「ダンッ!」のあとが「ス」とダンパーが上下1往復で終わりみたいなイメージです。
(あくまで“1往復”とはイメージです。喩えです)

いやはや、驚きました。

これは225/40R18の『2.0i-S EyeSight』だとどうなるんだろう?

コンパクトクラスの『インプレッサ』で、この素晴らしい操舵性や乗り心地を実現したスバル。

勝手ながら、開発者さんたちの熱意や努力を感じてしまいました。

あくまで私の勝手な印象ですが、ちょっと前までは、もっと水平対向エンジンの低重心で運動性能の高さを前面にアピールしてきたイメージがあったけど、
今回はクルマ全体が素晴らしくて、「そういえば当然、水平対向エンジンを積んでるんだよな」ってくらい忘れておりました。

もちろん水平対向エンジンも含めて、この素晴らしいクルマができあがったわけですけどね。

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ちなみに夏場に試乗した『レヴォーグSTI スポーツ』と比べてみると、
ともにシッカリとしたボディで乗り心地は上質です。

もちろん新型プラットフォームを採用した『インプレッサ』の方が最新ですが、
『レヴォーグSTI スポーツ』にも、『スバル グローバルプラットフォーム』のエッセンスが含まれていたらしいです。

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(↑こちらは、8/13投稿の記事で紹介した『レヴォーグSTI スポーツ』の写真)

それよりもクルマのキャラクターが全然違うと思いました。

『レヴォーグSTI スポーツ』は名前にもあるけど明らかにスポーツ度が高いです。

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(↑こちらも『レヴォーグ』の内装です。ボルドーの専用本革シートがスポーツ心をくすぐりますね)

一方、『インプレッサ』は日常域の乗り心地とスポーツ性のバランスがとれた感じです。

そしてエンジンも車重も違います。

『インプレッサ』は自然吸気で、『レヴォーグ』は直噴ターボ。
そして車重は『インプレッサ』が約200kgも軽いです。

つまり喩えて言うなら
新日本プロレスのジュニアヘビーとヘビー級、
獣神サンダーライガー対長州力ってところでしょうか。

いや、クルマのキャラクターを考えたら
『インプレッサ』のベストバランスという意味で木戸修、もしくは山崎一夫
『レヴォーグ』は、よりパワーがあってスポーティという意味で前田日明でしょうか。

…こんな喩え話、どうでもいいですか?(笑)
さて最後に、素晴らしい走りとともに感心した安全性についてです。

 

さまざまな安全装備を標準化したところにスバルの真面目っぷりを感じます

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スバルといえば先進運転支援技術アイサイト。
今回「EyeSight(ver.3)」を全車に標準装備しています。

例えば、
●危険を予測し衝突を回避または被害を軽減する。
●高速道路などで時速0〜100km/hの車速域で先行車に追従走行する。
●走行車線をはみ出さないようにステアリング操作をアシストし、安全運転を支援する。
などの機能があります。

さらに、
国産初の歩行者保護エアバッグ
7つの乗員保護エアバッグ
・横滑りなどの不安定な挙動を抑える「ビークルダイナミクスコントロール(VDC)
なども全車に標準装備しています。

国産車でありがちな、安全装備はいろいろあるけれどオプション設定にするパターンが少ないのが好印象でした。

もちろん、「アクティブ・トルク・ベクタリング」(※1)、「スバルリヤビークルディテクション」(※2)など、オプション設定やグレード装備もありますが、
直接的に命に関わりそうな機能を標準装備してくれるのは素晴らしいですね。

※1.危険回避とコーナリング性能に寄与する先進機能。内輪側にブレーキをかけることで相対的に外輪側の駆動力を大きくし、旋回性能を高める。
※2.車体後部に内蔵されたセンサーによって、後側方から接近する車両を感知、ドアミラー内蔵のLEDインジケーターや警告音で教えてくれる

 

まず安全性能ありきで、走りの愉しさを追究したところに、
「スバルって、おとなだなぁ〜」って思いました(ちょっと生意気いっちゃってすみません)

 

ちなみに、ここからは余談ですが
トリップメーターの位置がいいですよね。

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何がいいって、「月刊にいがた」のコマ図ラリーがやりやすいですよ(笑)

メーター内にあると、リセットするとき思わずステアリングの内側からトリップメーターを操作しそうになって、曲がり角では腕が絡みそうで危ないけれど、これならラクラク押せます。

開発者はコマ図ラリー好きだな、きっと(んなワケ10000%ナイ)

あと、『レヴォーグSTIスポーツ』に試乗したときも書いたけど
オイルフィルターの場所もいいですね。

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ボンネットを開けるとポンと置いてあるんだもん。
時代劇の「半(はん)か丁(ちょう)か!?」みたいな感じで(笑)

 

クルマの下にもぐる必要がなくて、交換しやすいですね。

新型『インプレッサ』は安全で安心。

スタイルよし。走ってよし。
荷物積んで出かけて楽しい。

人間でいえば、真面目で包容力があって、見た目もキリリと男前で
海外でもバリバリ働けるビジネスマンって感じですね。

 

by
Car&Life Niigataの編集長。兼、新潟の情報誌『月刊にいがた』の編集部員。広告営業をメインに、読者投稿誌面「ヤングハイスクール」やカーライフ誌面などを担当。編集部イチの車好き。入社以来23年、どんなに歳を重ねようがあだ名は「ヤング」。
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