タレントのヒロミさんや加藤浩次さんのテレビ番組でも取り上げられ、今や全国のクルマ好き・バイク好きにはおなじみの存在となった三条市の「KYOWAクラシックカー&ライフステーション」。
今回訪れたのは、さまざまな旧車を見たかったのはもちろん、この施設を作った目的や開業の経緯など、いろいろ聞きたいことがあったからなんです。
数日前、月刊にいがた1月号に掲載する日産『ルークス』の取材で、新潟日産モーター は~とぴあ三条を訪れ、WEST三条店へ向かいました。その道中、ミズベリング三条のすぐ近くで突如こちらの施設が目の前に現れ、「ここにあったのか!」と驚きました。国道8号のすぐ脇ですからね。
さて、一歩足を踏み入れると、そこはまさに昭和の空間。 国産車は主に60年代~70年代の車両が中心で、希少な古い輸入車も並びます。しかし、ここは単なる自動車博物館ではありません。
バイク、自転車、カメラ、生活家具、雑貨、雑誌……。館内を埋め尽くす膨大なコレクションは、高度経済成長期を駆け抜けた「昭和のものづくり文化」の記録そのものです。
今回、「東野・岡村の旅猿27 ~プライベートでごめんなさい…」で東野幸治さんとバカリズムさんが触れた『ヨタハチ』(トヨタ スポーツ800)や『Z2』(カワサキ Z750RS)のエンジンをかけていただきました。
館内に響く乾いた排気音と排気ガスの匂い。エンジンの鼓動を目の当たりにし、思わず気持ちが昂りました。イベントなどでは実際に走行することもあるのだとか。
この施設、昔からあるのだと思っていましたが、「KYOWAクラシックカー&ライフステーション」としては、オープンしてまだ4年目だそうです。
代表を務める松井さんは、とても明るくエネルギッシュな方。この施設を作った目的は、単なる懐古趣味ではなく、地方創生がキーワードでした。地元・三条はもちろん、日本をもっと元気にしたいという思いが込められていました。
昭和という時代が持っていた、あの「成長していくパワー」を、この場所を通じて今の日本に取り戻してほしい。松井さんの言葉からはそんな情熱が感じられました。
取材中、昭和の名曲であるクリスタルキングの『大都会』をLPレコードで聴かせてくれましたが、その選曲からも松井さんの「熱さ」と「ロマン」が伝わってきました。
2階、3階へと進むと、さらにディープな世界が広がります。バイクや自転車、懐かしいポスターや家具、楽器…。
なかには、若かりし頃の高市早苗さんの写真も(このポーズ、漫画『あいつとララバイ』の友美ちゃんのポーズじゃなかったっけ?)。
とにかく圧倒されるのは、その物量。 これらは松井さんが長年集めたものだけでなく、「ぜひここに置いて、多くの人に見てもらいたい」と寄贈されたものも多数あるそうです。
きっと、この施設や松井さんの人柄に触れ、「ここに託したい」と思った方も多かったのではないでしょうか。
取材中にも、仕入れたばかりの雑誌やアイドルのうちわなどを新たに展示していました。 ここは訪れるたびに進化していそうですね。
クルマ好きはもちろん、昭和レトロに興味がある方、そして何より「昭和の元気をもらいたい」方は、ぜひ一度訪れてみてください。
最後に、こちらが事務局を務める春の注目イベントをご紹介します。
2026年4月12日(日)、『20世紀ミーティング2026春季 クラシックカー&バイクの集い inミズベリング三条』が開催されます。
このイベントは、2000年前後までのクラシックカー&バイクのオーナーによる交流会。 当日はフリーショップの出店や、WEBオークション形式でのフリーマーケットも開催予定とのこと。 見学のみなら入場無料ですので、クルマ好き・バイク好きの方は気軽に遊びに行けます。
現在、オーナーとしてのエントリーも募集中とのことでした。
【イベント概要】
20世紀ミーティング2026春季 クラシックカー&バイクの集い inミズベリング三条
●日時: 2026年4月12日(日)10:00~15:00
●場所: ミズベリング三条(三条市上須頃167-1)
●内容: 2000年前後までの車両展示・交流、フリーショップ、WEBオークション等
●問い合わせ: 20世紀ミーティング実行委員会事務局 (三条市上須頃29-1 KYOWAクラシックカー&ライフステーション内)
Tel: 0256-34-4440
Mail: kyowaclassiccar@gmail.com



















