水平対向2.0ℓエンジン搭載「e-BOXER」の『Advance(アドバンス)』に乗ってきました
今年夏にフルモデルチェンジした新型『フォレスター』。
そのなかで最も先行予約が多かったのが、9月14日に発売された水平対向2.0ℓエンジン×モーターのハイブリッド「e-BOXER」を搭載する『Advance(アドバンス)』。
というわけで今回は、新潟スバル自動車本社黒埼店から試乗車を借りて走ってきました!
まずはスタイルですが、実物を目の前にすると、写真で見ていたよりも立体的で堂々としている印象を抱きました。
とはいえ正直、デザイン自体はそれまでとあまり変わっていないかな?と思いましたが、それがスバルらしいというか、目先ではなく進化した中身を見てね、ということでしょうか。
スバルグローバルプラットフォームを採用しているし、『フォレスター』初のハイブリッドモデルが登場したり、「ドライバーモニタリングシステム」を装備していたり、話題はいろいろあるわけですもんね。
まず運転席に座り、新潟スバル自動車のスタッフさんに、「ドライバーモニタリングシステム」を教えてもらいました。
「ドライバーモニタリングシステム」を教えてもらってるい私
どんな装備かといえば、ドライバーをカメラで認識して、シートポジションやドアミラー角度、空調などを自動的に調整する(再現する)もの。
確かに自分や奥さんなど一台を複数で乗る場合、シートポジションとか微妙な加減はありますよね。ほんの1ノッチの違いで落ち着かなかったりして。
さらに走行中に眠たくなったり、不注意があったりすると警告してくれたりするんです(あっ〜! 試乗中に眠たい演技で試してみればよかった〜)
というわけで自分のシートポジションに合わせて、早速ドライブ。
スバルグローバルプラットフォーム採用のがっちりボディで、頼れるお父ちゃんのような包容力が感じられます。
発進から鋭い出足でダッシュ…というよりも十分なパワーでゆったり。SI-DRIVEをスポーツモードにすれば、さらに元気の良い加速が楽しめます。
今回は国道とか街中を走っただけですが、ステアリング操作に対する応答性がよく、姿勢が乱れにくい安定感が印象的でした。
また、これから冬に突入しますが、新潟のカーオーナーにとって嬉しいのは「X-MODE」の標準装備。
「X-MODE」には、雪道や砂利など滑りやすい道を走行するときは「スノー/ダート」モード、そして深雪やぬかるみなどタイヤが埋まってしまうような道を走行するときは「ディープスノー/マッド」モードの2モードがあります。
新潟の冬はフカフカの積雪路があったり、ビジャビシャのシャーベット路面もあったり、雪が凍ってガチガチの凸凹もあったりしますもんね。これはありがたいですね。
なお、先進安全技術では「アイサイト・ツーリングアシスト」も全車に標準装備しています。
これは時速0〜120km/hの車速域で、アクセル、ブレーキ、ステリング操作を自動でアシスト。ドライバーの疲れを軽減してくれます。
車内は雨でも多少風が強くても、天候に関係なく常に包まれている感じなので、関越自動車道で新潟-東京くらいならリラックスして移動できるかな…って思いました。
そうそう、安全面でいえばもう一つ、歩行者保護エアバッグの全車標準装備も注目の点です。
ちなみに気になる燃費は、JC08モードで18.6km/ℓ、WLTCモードで14.0km/ℓ。
車重が1640kgもあるSUVで、実燃費に近いWLTCモードでこれなら立派ではないでしょうか。
荷物の出し入れや後席の操作もラクラク
さて、クルマから降りて荷室の使い勝手などもチェック。
なにせ広いし操作性も良いです。
大きな荷物を積むときの後席を倒す作業も超カンタン。レバーを引くだけでバタン!ですもん。
後席がパタン!と倒れます
そして開口部の幅が広いし、後席背もたれ奥行きも約90cm、後席を通せば前席の背もたれまで150cm以上とたっぷり。
これからの季節、ウインタースポーツもバッチリですね。
『フォレスター』初のハイブリッドモデル『Advance』は、一般ドライバーの私の感覚では、安定感ある走りと、このクラスでは納得できる燃費数値、そして積載能力や安全性など、とても高くバランスされていると思います。
たとえていえば、3割30本30盗塁を達成し、ゴールデングラブ賞も獲っちゃう、走攻守すべてが高いレベルの野球選手のように感じられる一台でした。