1月にマイナーチェンジを受けた日産『ノート』。いわゆる“エンジンで発電してモーターで走る”e-POWERを搭載したクルマです。
今回、新潟日産モーター は~とぴあ新潟西さんから試乗車をお借りしてドライブしてきましたので、インプレッションをお伝えします。
まず印象的なのはフロントグリル。ガラリと変わって、より先進的になりました。
デジタルVモーションを採用したほか、フロントとリヤのバンパーをボディカラーと同色にし、車両全体の統一感を図ることで、よりフレッシュで先進感あふれるデザインに進化しました。
ボディカラーが鮮やかですが、これはスミレという新色。太陽光では赤みを帯び、陰に入ると青が表現されるそうです。一般的なブルーとも異なる深みがあるうえ、グリルも同じカラーを用いていて、ボディ全体に一体感がありました。
試乗車はスタッドレスタイヤのため今回は違いますが、ホイールデザインも変更されています(すみません。試乗したのは1月下旬です)。
日本の伝統的な幾何学模様をあしらった16インチホイールカバーは、立体的で和モダンを演出しているそうです。
一方、室内も和のムード。インストルメントパネルに水引をモチーフにしたデザインを採用し、シート地にランダムストライプを施すことで、エクステリアと調和した雰囲気に仕上げています。
ステアリングホイールの間からメーターが見やすいうえ、メーターやナビ画面が大きくて視認性に優れていたり、センターコンソールにちょうど左ヒジを置けたりして、長距離ドライブも快適に過ごせそうだと思いました。
使いやすさも向上し、助手席側にあるグローブボックスの容量を拡大。収納スペースを上下2段に仕切ることで、取扱説明書やティッシュボックスなど、かさばりやすいものをすっきり収納できます。
マイナーチェンジにより質感と利便性が高められました。とはいえ今回一番驚いたのは走り。久しぶりに試乗しましたが、スポーティというよりはラグジュアリーな乗り心地です。
さらに上を求めるなら『オーラ』でしょうけど『ノード』で十分。『オーラ』の乗り心地が移植されたように感じられました。
第2世代『e-POWER』はとにかく発信から力強くスムーズ。青信号に変わってアクセルを踏むと、スーッと加速していきます。加減速の多い街中でもストレスフリーです。
ドライブモードが、スポーツ・ノーマル・エコと3つあるなか、街中のノロノロ運転ならエコモード。
エコモードとスポーツモードは回生ブレーキが利くので、右足操作だけで加速と減速が調整できてラクです。
また、新々バイパスでは上限速度までスムーズに加速します。素早く合流して右車線までスマートに進みたいときはスポーツモードに切り替えたりして、どんなシーンでも快適でした。
ふとしたときに発電のためにエンジンが回転しますが特に気になりません。基本的に十分静かです。
今回のマイナーチェンジでは、走行性能に関する箇所は変更されていないようですが、どうにも走りの質感が上がったような気がしてなりません。
メーカーは発表はしないけど、エンジンやミッションの制御プログラム、遮音性能などをしれっと進化させていることがあると聞いたことありますが、もしかして今回がそうなのでは?…と思ってしまうほどでした。
コンパクトゆえ運転しやすく、実用性や積載性も十分。静粛性と加速性能に優れており、街中の移動をストレスなくスムーズに駆け抜けられる『ノート』。
改めて「e-POWER」の走りに魅せられました。