新潟県民はラーメンが大好き。そのときどきで流行はあれど、やはり根強いのが「新潟五大ラーメン」。
個性的なだけではなく、各地域の気候や風土、産業がその成り立ちに大きく影響している点がおもしろいですよね。
新潟五大ラーメンを巡るドライブはいかがですか？
※この記事は「月刊にいがた4月号 『特集・ニイガタ・グルメ・スタンダード』」をもとに作成いたしました。データは本誌発売当時のものです。
【新潟】あっさり醤油
「新潟島」エリア発祥。極細麺と澄んだ飴色のスープ
三吉屋 本店
始まりは一軒の屋台。変わらぬ味を守り続ける
使い込まれた丼の中に、黄金色のスープと適量の縮れた細麺。メンマ、チャーシュー、ネギ、ナルトが整然とのせられた王道スタイルの『中華そば』（700円）。創業当時は屋台で営業し、お酒のシメの一杯として多くの人から親しまれていたそう。60 年以上も経った今も味は変わらず、本店のほか、信濃町、駅南の全3店舗で守り続けている。変わらないのは味だけでない。昭和の空気が漂う店内に、誰もがノスタルジーを感じるはずだ。
「おまちどーさま」の声と笑顔になんだかホッとする
2代目店主の坂田さんとそのご兄弟でのれんを守る
data
新潟市中央区西堀通5-829
tel.025-222-8227
11：00～15：00 火休 席22 P提携あり
※信濃町店、駅南店あり
【燕三条】背脂醤油
太麺、煮干し香る濃口醤油スープ、背脂。職人の町の食文化
杭州飯店
金属加工の産業文化が生んだ濃厚醤油味
文化庁が認定する「100 年フード」に、燕の背脂ラーメンが選ばれた。地域の金属加工産業とともに誕生した食文化、というのがその選出の理由だ。杭州飯店は、背脂ラーメンのルーツとして知られる名店。ガツンと煮干しのきいた醤油味に背脂で味を整えた濃厚スープは、濃い味が好みという労働者の声で生まれた味。もちもちの極太手打ち麺は、出前でものびにくいようにと改良されたものだ。まさに燕のソウルフード。『中華そば』は900円。
昼時は常に満席になる。お年寄りでも平気でペロリ
超個性派スープに負けない極太麺は自家製
data
燕市燕49-4
tel.0256-64-3770
11：00~14：30／17：00~20：00（土日祝は11：00～18：30）
月休 席75 P50台
【新潟】濃厚味噌
厚味噌スープに太麺。「割りスープ（ ダシ）」付きが定番
こまどり
製麺からスープ作りまで一切妥協なしの味で勝負
新潟濃厚味噌ラーメンを世に知らしめた超有名店。板の『味噌ラーメン』（780円）は、トンコツや鶏ガラなどのうまみをじっくり引き出したスープに、数種類の味噌をブレンドして合わせている。割りダシでお好みの濃さにして味わうスタイルはここが発祥だ。丸々と大きな『餃子』（5 個660円）や、焼鳥屋として始まった創業当初から提供する『若どりぶつ切り唐揚げ』（780 円）など、サイドメニューにも定評あり。
超巨大ギョウザは社長の渡邉さんの幼い頃から提供
data
新潟市西蒲区竹野町2454-1
tel.0256-72-2827
11：00～14：30／16：30～21：00（土は11：00～21：00、日は11：00～19：00）
木休 席60 P60台
【長岡】生姜醤油
雪深い長岡ならでは。ショウガのきいたスープで体ポカポカ
青島食堂
ふんわりとショウガが香る体の芯まで温まる一杯
「生姜醤油ラーメン」の発祥の店として知られる超人気店。トンコツのくさみを消すために、ショウガをスープに入れたのが始まり。トンコツのまろやかさとコク、ショウガの風味の絶妙なバランスが、それぞれのうまみを引き立たせる。定番の『青島ラーメン』（写真800円）は、一見濃い色ながらもショウガの香る透き通ったスープが特徴。自家製のツルツル、モチモチの中太麺と歯ごたえのいいチャーシューがのった一杯だ。
カウンターがメインの店内
data
【 宮内駅前店】長岡市宮内3-5-3
tel.0258-34-1186
11：00～19：00
第3水休 席16 P9台
※ほか県内7店舗あり
【三条】カレーラーメン
鍛冶職人の活力源として70年以上愛される。個性さまざま
大衆食堂 正広
昭和のカレーを再現したクセになる甘さと刺激
大きめに切ったニンジン、玉ネギ、ジャガイモ、お肉がゴロゴロ入ったどこか懐かしい「ザ・お家の味」のカレー。それを歯ごたえのある中細麺の上のたっぷりとのせたのが、この『カレーラーメン 』（900円）だ。数種類のスパイスを使用しており、甘さと辛さを兼ね備えた深みのある味わいのカレーと麺がよく合いクセになる。ラーメンと一緒にライスもオーダーして「カレーライス」として二度楽しむツウなファンも多い。
豊富なメニューを揃える大衆食堂の店長、阿部さん
data
三条市石上2-13-38
tel.0256-31-4103
11：00～14：30（金土日は11：00～14：30／17：00～21：00）
月休 席86 P16台
【お知らせ】
●当サイト「Car&Life Niigata」ではFacebookやTwitter、Instagram をやっています。
Car&Life Niigataで掲載した試乗記やドライブ&グルメ情報など、情報をアップしたら随時SNSでもお知らせしています。
ぜひフォローや「いいね！」をお願いします。
