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子どもの心を育てる絵本を教えて。(第1回)

教えてください「よい本」ってどんな本?

 

『ブッククラブおはなしちょうだい』は、子どもたちに豊かな言葉とよい本に出会ってほしいと企画された新潟のブッククラブ。
長年、図書館や家庭文庫、児童文学に関わってきた第一人者たちにより企画・選書されています。

入会し、子どもの年齢に合ったコースを選ぶと、毎月本が配本されるというもの。

ブッククラブの代表を務める眞壁伍郎先生を訪ね、お話を聞きました。
――絵本と子どもの成長にはどういう関係があるのでしょうか?

 

自然に触れることと同じように、絵本は子どもの心を育ててくれます。

私は「絵本は親子にとっての新しい冒険だ」とよく言ってい
るんです。

絵本を通して子どもはモノと言葉を発見し、ファンタジーの世界に入っていくことができる。

幼児教育の世界では、7歳までの親子の間で起こったことが、その子の人生の基礎になると考えられています。

そして、昔から語られてきたお話にはとても大切なことがたくさん詰まっている。

そう考えると、昔話にはなぜお父さんとお母さんじゃなくて、おじいさんとおばあさんが多く登場するのかというのも分かってくる。

昔話はこれから人生という旅を歩む子どもに対して、旅を終えようとする年寄りが語る人生のメッセージなんですね。
昔話には必ず困難が出てくるでしょう。

そして大抵は「めでたしめでたし」で終わる。

これは「人生いろんなことがあるけれど、最後はハッピーエンドなんだよ」というメッセージでしょうね。

人生には晴れの日もあれば雨の日もある。

楽しいことばかりじゃないから、試練に耐えて進んでいくための力や知恵が必要です。

こういうことを子どもたちはお話から自然に得ていくわけです。

 

――では、子どもの心を育てるのは、どのような絵本ですか?
必ずしも正しい生き方とか偉人の伝記といった道徳的な要素が入っていなくてもいいんです。

中には楽しいだけで特に内容なんてないというお話もあります。
――教訓がなくてもいいんですか?
もちろん。

教訓なんて子どもはすぐに嫌がりますよ。

そもそもそれは教えられるものじゃなくて、子どもが自分でつかむものなんだから。

あなたは子ども時代に聞いた校長先生のお話を覚えている?
――申し訳ないんですが、ほとんど記憶にありません(苦笑)。
そうでしょう?

あんなに「教訓」が詰まったお話はありませんよ(笑)。

だから、ためになるものがあるかないかではなくて、不思議と胸にズシンと来る力があるのがよい絵本。

子どもの目をパッと引く面白おかしいだけの話は山ほどありますよ。

でも、それはテレビと一緒。

ひたすら大音響とキラキラした絵が続いていくというかね。

そういうものはどうかと思いますよ。

だって、そこには子どもがじっくりと考える暇なんてないんだから。

よい絵本は決してカラフルではありません。むしろ地味なんです。

地味だからこそ子どもたちはそこに自分で想像の色を重ねていける。

心が動くんです。

 

(第2回に続く…)

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