歴代最強3代目『スイフトスポーツ』の楽しさを街中ドライブでチェック

『スイフト』がRJCカーオブザイヤーを受賞!

3代目となったスズキ『スイフトスポーツ』に試乗してきました。

スイフト』といえば2017年11月14日に「第27回(2018年次)RJC カー オブ ザ イヤー」受賞のニュースが発表されました。

9月13日のデビュー以降、多くの自動車評論家さんが絶賛していたので、私もずっと乗りたいと思っていました。もちろんそれは、いちクルマ好きとしての好奇心からですが、一般ドライバー(私)が新潟の一般道を走ったら、どこまでその良さが分かるんだろう・伝わるんだろうと思ったからです。

ちなみに、RJC カー オブ ザ イヤー受賞の理由は以下の通りです。
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●授賞車:スズキ スイフト
スイフトシリーズはスポーツやハイブリッドもバリエーションにそろえ、幅広いユーザーに対応。特に6速MTのスイフトスポーツは、動力性能、操縦性も優れ、高いスポーツ性を持つ。独自の機構を持つハイブリッドは、5AGSともマッチングしたもので、利点の多いハイブリッドを廉価に提供した。
(※RJC公式ホームページより)
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なるほど。「スイスポ」だけでなくラインナップの広さも理由なんですね。

さて、今回車両をお借りしたのはスズキ新潟販売 スズキアリーナ新潟店さん。試乗車は6MT。

カラーは全6色あるなかから鮮やかな「スピーディーブルーメタリック」。ちなみに『スイフトスポーツ』といえば、まずイエローをイメージしますが、パンフレットにはレッドやブルー、グレーの車体など、まんべんなく掲載されています。

今回お借りしたブルーは、まさにクールなイメージで私好み。斜め後ろから見ると、赤いブレーキランプと相まって「仮面ライダーカブト」に出てきた『仮面ライダーガタック』を思い出させてくれます(ガタックは身体が青くて目が赤いのです)

…そんな話はどうでもいいですね。では、まずは外観を眺めつつリリース資料をチェック。

 

新型はトルク大幅アップのターボエンジンを搭載

ノーマルの『スイフト』に比べ、ノーズがグイッと前に競り出していて、かなり躍動的に感じます。これまでの『スイフトスポーツ』のなかでもグンと男前。鼻先部分を見て、似ているとまではいいませんが、『S30Z』を思い出しました。

サイズが拡大され、『スイフト』が全長3840mm・全幅1695mmなのに対し、『スイフトスポーツ』は全長3890mm・全幅1735mmと、3ナンバーサイズに。

じゃあ重くなってしまったの?と思いきや、新プラットフォーム「HEARTECT(ハーテクト)」や軽量衝突吸収ボディ「TECT(テクト)」の採用に加え、内装部品など細部を最適化することで70kgも軽量化させたそうで、車両車重は970kg(6MT車)です。

搭載される1.4ℓ直噴ターボエンジンは140psなのでパワーウェイトレシオは6.93。これも十分優れた数値ですが、トルクが23.4kg・mもあり、トルクウェイトレシオが41.45。

この41.45という数値だけでいえば、『フェアレディZ バージョンST(6MT)』が車重1540kgで最大トルクが37.2kg・mなので、ほぼ同じ。あくまで数値だけの話なので単純に比べることではないですけど、目安としてすごさが分かりますね。

ちなみに『R35型GT-R』の元・開発責任者である水野和敏さんは、ある取材のなかで、「大事なのはパワーウェイトレシオよりもトルクウェイトレシオ」と語っていたのを思い出しました。

というわけで、凛々しくなった外観と、軽量ボディ+力強いエンジンの組み合わせに驚いたわけですが、さらに専用ハブベアリングや専用トーションビームの採用をはじめ、車軸支持剛性を強化したり、専用スタビライザーやコイルスプリング、ブッシュ類などの採用によりロール剛性を最適化したりと、シャシーもこだわりたっぷりです。

もう走り出す前からかなり期待値が上がってしまいました。そしてドアを開けてドライバーズシートへ。

室内はブラック×レッドでまとめられていてスポーティな演出が感じられます。セミバケット形状のフロントシートは身体をしっかりとホールドしてくれるし、赤いステッチや「sport」と刻まれたネームロゴも特別感を演出しています。

スピードメーターを見ると時速260kmまで刻み込まれていました。時計でいえば6時の位置が時速0kmで、9時の位置がだいたい時速90km。てことは日常速度域でスピードメーターの針が動くのはほんのわずかじゃん!


↑マルチインフォメーションディスプレイは、走行中のアクセル開度やブレーキの踏み込み量が表示される

ステアリングは本革巻で、アクセントとして赤いステッチやピアノブラック加飾も施されてます。ステアリングにピアノブラックって珍しいよね?

ちなみに360度写真を撮りましたので室内の様子をどうぞ!(写真をクリックしてください)

というわけで走り出すまでの前置きが長くなってしまいましたが、いよいよ試乗スタートです。

パワーを使い切れない街中でさえ楽しい!

クラッチをつないでシフトを1速にコク! …むむっ! ショートストロークがとても気持ちいいじゃないかっ! その感触を私なりに正しく表現すれば、「スコ」や「カチ」という軽さよりも、「モグ」っとシッカリ入る感じで、素早いシフト操作が可能です。

スズキ新潟販売 スズキアリーナ新潟店をゆっくりと出発。弁天線を新潟駅南口方面へ。1速でエンジンがシューンと力強く回った瞬間、どこでターボが利き始めたんだろ?とか意識する以前に、もう早速「いいですねぇ!」という第一印象。

最大トルクをわずか2500回転で発生するので低速から力強いのはもちろんですが、アクセル操作に対するレスポンスが良いです。

そして高剛性ボディ&専用の足回りとあってハンドリングの良さも印象的で、ステアリングを操作すると同時に車体が追従しますが、ロールも少なめでタイヤの接地感が安定している感じです。

室内に入ってくるエキゾーストも演出されていますが、静かすぎるでもなくうるさくヤンチャということでもなく、家族で乗っていても「うるさい」と言われない程度の程よい音量です(あくまで今回の街中ドライブでの話ですけどね)。

途中、桜木インターから新潟バイパスに乗ったのですが、合流時本線を走っている車両に対して、車間距離に余裕をもって合流しようと思い、3速でグイッと踏んだら、それまでの街中運転では顔をのぞかせなかった本来の力を発揮したようで、思わず「うわっ」となるくらいグイッと引っ張られてしまいました。後続車は結構後ろにいっちゃって余裕をもって合流。その後の新潟バイパス運転中は、「スイスポ、いいわ〜、ホントいいわ〜!」と感心しっぱなしでした。

ちなみに走りばかりに意識がいっておりますが、実用性もざっくりとチェックしておきます。

後席は天井と足元にゆとりがあります。

ちなみに後席のドアノブ位置からもスタイリッシュに見せる工夫が感じられました。

そして荷室や積載量はご覧の通りです。

というわけで話を走りに戻しますと、『スイフトスポーツ』は、わたくしのような一般ドライバーが一般道を走っても楽しいクルマであると実感しました。そこで最後に『スイフトスポーツ(6MT)』はこんな方にオススメします! というポイントを以下の5つにまとめてみました。

●クルマはやっぱり3ペダルのマニュアル車に限る。
●比較的コンパクトなクルマが好き。
●街中を制限速度で走っても楽しいクルマがいい。
●家族も乗るので、居住性や荷物の積載量も重要だ。
●「能ある鷹は爪を隠す」「羊の皮をかぶった狼」的なクルマが好き

 

ちなみにカタログを見て驚いたのが価格。

今回試乗した6MT車は車両本体価格は1,836,000円(税込/6AT車は1,906,200円)。これって昨今の新型車としては絶対リーズナブルですよね(私、買えないけど)!

そういえば同じスズキの『アルトワークス』もあんなに楽しくて、車両本体が1,509,840円(2WD・5MT)だもんなぁ。

例えば、『ノート ニスモ』『フィットRS』『ヴィッツGR』などライバルに当たる車両をイメージすると、230万円の価値はあるんじゃないかな〜と個人的には思いました。これだけ走るクルマをこの価格に抑えてくれてありがとう、スズキさん!

by
Car&Life Niigataの編集長。兼、新潟の情報誌『月刊にいがた』の編集部員。広告営業をメインに、読者投稿誌面「ヤングハイスクール」やカーライフ誌面などを担当。編集部イチのクルマ好き。入社以来23年、どんなに歳を重ねようがあだ名は「ヤング」。「新潟版図柄入りナンバープレート検討委員会」の委員を務める。
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