『ステップワゴン スパーダ』ハイブリッド仕様は走りがいいね!【360度動画&写真あり】

今回のマイナーチェンジの主役は売れ線の『スパーダ』

2017年9月29日にマイナーチェンジした『ステップワゴン』に試乗してきました。

試乗車は『ステップワゴン スパーダ G・EX ホンダセンシング』。車両をお借りしたのはホンダカーズ新潟中央 近江店さん。

今回のマイナーチェンジは、『ステップワゴン』シリーズのなかでも人気の高い『ステップワゴン スパーダ』がメインとなっています。

実は、『ステップワゴン』『ステップワゴン スパーダ』の販売比率は2:8と、派生車種の『スパーダ』の方がダントツに多く売れています。やっぱりデザインって重要なんですね。

ということもあってか、今回のマイナーチェンジは『スパーダ』が中心。

最初に書いておくと、『ステップワゴン』『ステップワゴン スパーダ』のシリーズ全体の変更点は、安全運転システム「ホンダセンシング」の機能をさらに充実させつつ、全タイプに標準装備させたことです。

先頃、フルモデルチェンジした『N-BOX』にも標準化されましたが、昨今どこのメーカーも安全運転支援システムには積極的ですね。

さて、『ステップワゴン スパーダ』の改良点ですが、まずはデザイン。

LEDヘッドライトを新採用して顔つきをシャープにさせたほか、テールゲートのスポイラーを空力に考慮した形状に変形しました。

そしてマイナーチェンジの目玉が、『スパーダ』限定で行なわれたハイブリッド車の設定です。

 

ハイブリッド仕様は燃費のみならず安定感ある走りに注目!

搭載されるシステムは2モーターハイブリッドシステムの「スポーツ ハイブリッド i-MMD」。すでに『アコード』や『オデッセイ』に採用されているシステムです。

以前、『アコード』に乗ったときはその走りに驚きました。

エンジンの役割は主に発電なのですが、アクセルのレスポンスがとても良く、即座に力強く、滑らかに加速したのを覚えています。

また、今回試乗する前にホンダカーズ新潟中央のスタッフさんから「走りがすごくいいよ」と聞いていたので、とても楽しみでした。

今回ドライブしたのは新潟市中央区の街中と新潟バイパス。

パワーには十分ゆとりがあるし、室内はとても静かです。新潟バイパスなんて、スーッと法定速度の時速70kmに達します。約1.8トンの車両がよくこんなに軽快に走るもんだと感心しました。

感心したのはパワーだけではありません。乗り味もとてもしなやかでした。サーキットで限界を試すテストではなく、一般ドライバーが一般道を走っただけの感想ですが、スポーツカーとは違う意味でいいアシだと思いました。

ロールは少なめなのに乗り心地が硬いわけではなく、上質で安定感が高いです。ハイブリッド仕様には専用チューンサスペンションを採用しており、さらにこの『スパーダ G・EX ホンダセンシング』にはパフォーマンスダンパーも装着しています。

パフォーマンスダンパーの効果に関して、パンフレットには「車体のゆがみや微振動を減衰させる」と書いてありますが、確かにそんな感じです。

パワーも乗り心地も十分。これなら秋の行楽で県外へ遠出しても疲れないだろうな〜と思います。

ちなみにタイヤはグッドイヤーの「エフィシェントグリップ パフォーマンス」という、エコでありながらグリップと静粛性の評価が高いハイパフォーマンスコンフォートタイヤ。

『スパーダ』との相性は?…って、わたしは自動車評論家ではないのでその辺の体内センサーは持ち合わせてないです(潔くキッパリ!)。 ただ確かに走行ノイズは少なかったし、総合的にですが先に書いた通り、安定感の高い乗り心地でした。

なお、ハイブリッド仕様の燃費はリッター25.0km(JC08モード)とクラストップレベル。

2018年10月以降の新型車に義務化される新燃費測定基準「WLTCモード」では、20.0km/ℓだそうです。今回『スパーダ ハイブリッド』がホンダの四輪車として初めて認可取得しました(ちなみにパンフレットでは、ガソリンエンジンタイプはWLTCモードが明記されていませんでした。今回のマイナーチェンジの変更点ではないから、改めて測定していないんでしょうかね)。

「WLTCモード」とは、市街地・郊外・高速道路の各走行モードを平均的な使用時間配分で構成した国際的な走行モードだそうです。要は、これまでよりも、さらに実走に近い燃費数値が表示されるってことですよね。

「EVトライブモード」「ハイブリッドドライブモード」「エンジンドライブモード」の3つのドライブモードがあって、“ガソリンをなるべく使わない”ことに徹底しつつ、シーンに応じて使い分けています。

ちなみにEVモードスイッチがあるので、夜中に近所を静かに走りたいときなどモーターのみで走行できます(バッテリー残量などによりできない場合もあるそうです)。

思わず出入りしたくなる「わくわくゲート」

今回のマイナーチェンジでは室内装備の変更についてリリース資料には触れられていないのですが、改めてミニバンとしての魅力について触れておきます。

まず当然広いです。今やどのミニバンも広いですよね。もはや同じクラスとなると、広さにおいて抜きん出るのは難しいはず。となると、どんなオリジナリティを出すかってことですよね。現行『ステップワゴン』の個性といえば独創的装備の「わくわくゲート」。バックドアから人が出入りできるってユニークですよね。

改めて体感するととても便利でおもしろかったので、「わくわくゲート」から入ってスライドドアから出て行くという360度動画を撮ってみました。

イメージはNHK「ピタゴラスイッチ」の番組内で関根勤さんが出演している「こんなことできません」のコーナー。「できます、できます。ステップワゴンはこんなことできます」って感じでご覧ください。。

さらに、室内の360度写真も撮影してみましたので、ぜひ体感してみてださい!

日常の使いやすさでいえば、セカンドシートがごく軽い力でスライドできる点も好印象でした。小学生低学年程度でもグリップをしっかり握ればスムーズに動かすことができるほどです。

この辺りの操作しやすさって、一見なんてことないと思うかもしれませんが、親としてありがたいんです。「お父さん、シートをズラシて〜」なんて、その都度子どもに言われて操作しに移動するのも結構、面倒だったりしますからね。

また、スムーズな操作でいえば3列目シートの格納操作もラクラクです。この前乗った『ヴォクシー』もそうでしたけど、「よっこらしょっ!」なんて力は不要で、非力な女性でもスムーズに操作できると思います。

『ステップワゴン』の3列目シートの特徴は、上の写真のように床下にキレイに収まりフラットなスペースができることですね。そして大人でもくつろげる広さです。

ちなみにシートが収まるときの動きは『大鉄人17(ワンセブン)』(1977年にTBS系列でやっていた特撮ロボットドラマ)が、要塞モードから戦闘モードに変わるときの動きに似ています。

わたくし『ワンセブン』が大好きで超合金を2つ持ってました。必殺技のグラビトン攻撃(ウルトラマンでいうところのスペシウム光線にあたる最終技)には毎回とても興奮していました。ぜひYou Tubeで見てみてください。…すみません。余談が過ぎました。

 

先進の安全運転支援システム「Honda SENSING(ホンダセンシング)」を標準装備

先にフルモデルチェンジした『N-BOX』同様、「ホンダセンシング」を標準装備します。さらにハイブリッド仕様には渋滞追従機能付きACC(アダプティブ・クルーズ・コントロール)を搭載。なんと作動範囲が時速0kmからだそうです。

以前にも書いたけど、新潟バイパス(下記※1)の朝の通勤タイムは渋滞で完全停止することもあるから、この渋滞追従機能付きACCはとても便利かもしれません。とはいえ、あくまで機能の能力を過信せずに、つねに周囲の状況に気をつけて運転することが大切ですよね。

※1.新潟バイパス一般道での渋滞で全国トップクラス。過去の記事はこちら

以上、ハイブリッド仕様が追加された『ステップワゴン スパーダ』は、燃費はもちろん、スタビリティの高い走りが魅力の一台でした。

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